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ラストマイル

巨大ECサイト「デイリーファスト」の商品が配達先で突如爆発。しかも、舞台は一年で最も消費が盛り上がるブラックフライデー。誰もが心待ちにしていたセールの裏で、止めどなく続く物流システムに潜む「爆弾テロ」という恐怖が忍び寄る。

この映画は、テロの脅威が日常に浸透する中、東京全土を巻き込むパニックが描かれます。「レインボーブリッジ封鎖できません!」どころではない規模での大混乱に、観客は息をのむことでしょう。

「MIU404」や「アンナチュラル」といった作品とのコラボレーション要素があるため、わちゃわちゃ感が強くなりそうな印象を受けるかもしれませんが、見事にバランスが取れています。作品全体が本筋から逸れることなく、緊張感を保ちつつもエンターテイメント性を維持している点が光ります。

ストーリー展開は、誰が犯人か最後まで予測できない巧妙な構成で、観る者をハラハラさせます。また、登場人物たちが次々と危機にさらされ、観客も「誰もが犯人であり、誰もが被害者になり得る」という緊迫感を味わうことになるでしょう。

映画パンフレットには「袋綴じページ」が含まれており、そこには犯人に関する重大なネタバレが隠されています。これは、事前に注意書きがあるとより親切かもしれません。

ちなみに、今日はファーストデーでしかも日曜日ということで、映画館は非常に混雑していました。上映15分前に到着したものの、コンセッション(売店)は大混雑。ドリンクを買うのを断念して、そのまま入場しましたが、映画の緊張感がそれを忘れさせてくれるほどでした。

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