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腸内細菌が関与する2型糖尿病は病気なのか状態なのか?
ずっと疑問に思っていること
健康管理の仕事に携わっていたころからのモヤモヤ感・・・それは「家人の2型糖尿病を病気として見るか状態として見るか」でした
検診で見つかった高血糖を糖尿病学会基準に照らし合わせて、ブドウ糖負荷試験の結果、「正常域」「境界型糖尿病」「糖尿病」に分類して対応するのが仕事だった私は、果たしてそれで良かったのかどうか、正直なところ結論を出せずにいます
明らかに糖尿病の症状が出ている人に「糖尿病」という診断名がつき治療が始まるのは納得できるのですが・・・
「境界型糖尿病」の方に「少し血糖が高めになってますよー」という注意喚起は良しとしても、血糖値は常に変動するもの、その時々で学会基準の糖尿病域に入ったり境界型糖尿病に該当したり・・・
注意喚起し過ぎていなかっただろうか?
家人にも何とも説明し難いのです
「おいらは糖尿病なの?境界型なの?」とデータ改善した家人に強気で迫られ、「一度糖尿病域に入ったことがある人は糖尿病です!」と答えてはいるのですが・・・
フリースタイルリブレでグルコース値をチェックしていると、様々な要素で変化する家人のグルコース値に出会います
こんなに違うのなら、どのタイミングで検診を受けるかで、「糖病病」か「境界型」か、微妙に違ってくるよね~
と、思ってしまうのですよ( ^ω^)・・・
そんな矢先、こんな記事を見つけました
腸内細菌と2型糖尿病
米ブリガム アンド ウィメンズ病院やハーバード公衆衛生大学院などは、腸内細菌叢と2型糖尿病のリスクに関連する細菌種と菌株を特定したと発表した。腸内細菌叢の変化は糖尿病リスクの上昇と一致しているとしている。
研究グループは、新たに設立されたマイクロバイオーム・心血管代謝疾患コンソーシアム(MicroCardio)に登録された、7ヵ国の計8,117の腸内マイクロバイオームメタゲノムを網羅したデータを解析した。
「糖尿病と関連する腸内細菌を特定し、マイクロバイオームを改善することで、糖尿病リスクを減らせる可能性がある」と、研究者は述べている。
どうやら、腸内細菌が2型糖尿病発症に関与しているらしいですよ!
腸内の細菌は約1000種類、100兆個とも言われます
その菌が腸内で新たな成分を作り出し、糖代謝に関与しているとなると、その時々の血糖値を決めているのは食べ物とインスリンだけではなく、腸内菌も加わるということです
腸内環境は様々な因子で変化し一定ではありません(アダムスキー式腸活法を実践して、よりそう思うようになりました)
そんな腸内環境によって左右する糖尿病は果たして病気なのだろうか?とまた悩んでしまいます
病気の考え方
いつものように、病気の定義を Copilot に聞いたところ、
医学的には、正常状態からの逸脱、
WHOは、健康の定義はしているが、病気の明確な定義は無し、
一般的理解は、人や動物の心や体に不調または不都合が生じた状態を指す。
ふむふむ、「正常状態からの逸脱」と考えると、境界型糖尿病も病気扱いになってしまいますが、不調または不都合が生じていなければ病気ではないと一般的理解では言えなくもないような・・・
そもそも、糖代謝を含む代謝疾患って、本人は至って不調および不都合を感じていないことが多いです
同じものを食べても、睡眠不足やストレスでグルコース値が大きく違うことは、家人のフリースタイルリブレチェックを通して実感として知り得たわけで、在職中は教科書的なお仕着せの仕事をしていたな~と反省してしまいます
人間の生死の違いは誰にとっても明らかだけれど、
病気なのか、健康なのか、半健康なのか、それを血糖値という数字で振り分けてしまうのは如何なものか・・・?
家人の訴えであると同時にずっと私の疑問でもあったのです
生活習慣病は、見方を変えれば老化の過渡期とも言えます
今だから言えるけれど、(ここは小さな声で・・・)
「本人が困った状態に至れば病気、困っていなければ様子みても良いんじゃないかな~」
「病気は自然の努力の現れ」私の好きなフレーズです
病気であっても、体は一生懸命調整しようと努力しているのですから、「病気」というレッテルを貼らず「状態」とみても良い気がしています
たまたま始めたアダムスキー式腸活が効を奏して、腸内細菌叢が変化し、膵臓のβ細胞の増殖と機能を刺激してくれるとラッキーなのですが、まあ、そこは「神のみぞ知る」ですかね~
最近の研究では、4-クレゾールという成分がインスリン分泌を促進し血糖コントロールを改善する可能性が示されているそうです
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インスリン抵抗性に関与する腸内細菌
まだまだ解かってないことだらけの腸内細菌ですが、以下は、家人のインスリン抵抗性を改善してくれるかもしれない私が知り得た菌のリストです
細菌に関しては、「種類がありすぎてチンプンカンプン」の私ですから、間違いもあるかもしれません
そこは御容赦をお願い致します
・アリスティペス属
偏性嫌気性グラム陰性単桿菌
インスリンが働きにくくなるインスリン抵抗性を改善させる効果がある
アリスティペス属indistinctus がマウスのインスリン抵抗性を改善する効果があったそうです
・Prevotella copri
偏性嫌気性グラム陰性単桿菌
インスリン感受性の改善や炎症性疾患との関連が示唆されている
・Bacteroides属
偏性嫌気性グラム陰性短桿菌
食物繊維の分解や短鎖脂肪酸の生成に関与する
4-クレゾールを生成し、膵臓のβ細胞の増殖と機能を刺激する
・コプロコッカス属
この菌を多くもっている人は、インスリン感受性が高く、血糖値を下げるホルモンであるインスリンが効きやすい傾向がある
一方、フラボニフラクター属と呼ばれる腸内細菌を多くもっている人は、インスリン感受性が低い傾向があるそうです
約1000種類の菌が住んでいる腸内環境は、日々ダイナミックに変動しているはず、何が良いやら悪いやら定かではないけれど、直感的に選んだアダムスキー式腸活とフリースタイルリブレ食事チェックの二本立ての暮らしを、これからもゆるりと続けることに致しましょう😊