皆既日食観ながら、皆既月食をひとりで観た日のことを思い出した
今日は、皆既日食を見ようと全米中がわいた1日でした。
ふだん天体に興味がなくても今日ばかりは貴重なチャンス。
私の住むところは93%ほどの日食が見えた。
今日の日食は太陽が高い位置にあるときに月と重なりました。あちこちで道具なしで太陽を観て目を傷める人もいるのではないかなどと余計な心配をしながら、月食なら肉眼で鑑賞できるのになぁと思い空を見上げていたら、ふいにすっかり忘れていた思い出がよみがえりました。
ここで紹介した旅のときです。
2015年の9月28日、わたしは夫とスペインのカナリア諸島のランサローテ島にいました。ちょうどその日はスーパームーン皆既月食が見える日でした。
これほどの皆既月食は生きているうちにまたあるかどうかというほどのチャンスでした。こんな天体ショーのある日、偶然にもそれが美しく見えるところにいた幸運にわたしはときめいていました。
その夜、うっとりしながらランサローテで空を見上げていました。
ほんとうに美しい天体ショーでした。
こんな素適な思い出が作れるチャンスはまたとないというのに、夫はまるで興味を示さない人だったので、月を見るために部屋から出ようともしませんでした。
「なんてもったいないんだろう」と、心のなかで思いながら、とくに夫に文句いうこともなく、わたしはあの夜ひとりでわくわくしながらしばらく空をみつめていたのでした。
わたしは美しい月が大好きです。
きれいな満月の日にはよく、「わぁキレイ!!」と感嘆の声をあげていたのですが、その都度夫には
「メデタイやつだなぁ。ただの月だろ」
「ただの月でも、きれいな日とそうじゃない日があるからきれいなときはうれしくなるの。どうして一緒に感動してくれないのかねぇ、あなたって人は……!」
わたしたちは、そんな夫婦でした。😂
一緒に何かを観て、一緒に感動できるって幸せなことだし、素晴らしいことなのにね。
昭和男って、照れくさくてそれができなかったのかね?未だ謎です。
きっと夫は、あの世に行ったあとで反省したにちがいない。
QPさんならまちがいなくわたしと一緒に楽しんでくれて、感動をわかちあえます。
ひょっとすると、夫が我を反省した結果、ロマンチストなQPさんを与えてくれたのかもしれないとちょっぴり思っています。
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