憧れのセブンマイル・ブリッジに魅了される【カリブ海クルーズ後10】
憧れだったフロリダ州の南端、フロリダキーズ諸島からキーウェストまでの壮大な海上ドライブが叶った!
映画やCM、こういうのを見るたびに、いつか走ってみたいと思っていた。
朝ウーバー(Uber)であらかじめ予約しておいたレンタカー会社に向かった。諸手続きを終え借りた車のトランクにスーツケースを積み込んだら、レッツゴー。
はじめはコンバーチブル(オープンカー)にでもする?なんて話もしていたけどここは米国だ。下手に目立つレンタカーで、車上荒らしなどにあってはやっかいなことになると思い直し、ごく普通の乗用車にした。
ハリウッドビーチからだと約4時間のドライブ。最初の1時間半ほどは陸路で、残りの2時間半ほどがキーズ諸島を結ぶ約182kmの海の上を走るハイウェイ(Overseas Highway)がキーウェストまで続く。
マイアミ市街を抜けたあと、米国で1番長い国道1号線(US-1)に乗れば一本道。42の橋で繋がっているけど、最終目的地キーウェストの手前1時間ぐらいのところに、一番長い橋、セブン・マイルブリッジはある。その名の通り、約7マイル(約10km)だ。
キーズ諸島には数々の観光スポットも点在するけど、わたしの目的はオーバーシーズ・ハイウェイ&セブン・マイル・ブリッジを走ることなので、観光地には寄らず、キーウェストまでの海上ハイウェイの絶景を楽しんだ。
運転しているQPさんがよそ見できないのはかわいそうだけど、わたしは感動しすぎて感嘆の声をあげっぱなしのキョロキョロしっぱなし。
海岸線を走るドライブはどこにでもあるけど、ここは両側が海なので、ほんとうに海の上を走っているような錯覚に陥る。
たまに車を停めて、外に出て深呼吸。海の空気が体の中に入ってくるような気がしてほんとに気持ちがいい。
海の色が空の状態と連動して、ブルーやグリーンに変わる。淡いエメラルドグリーンに染まるときには、自然とサモアの海を思い出していた。
人間ってやっぱり経験したこと、記憶していることでできているんだなぁと思った。
「この色、サモアの海の色みたい」というと、
「そうか。いつかまた見に行こう」とQPさん。
海上のドライブ、実行して良かった。美しい空の青と、白い雲。きらきらと光るオーシャンブルーに癒やされる、最高のドライブだった。
両側が海の景色が終わると、自然とキーウェストに着いた。米国の偉大な作家、ヘミングウェイが愛した町として知られるキーウェストは、観光客が多い。
素敵な街だけど、キーウェスト周辺の宿泊施設はべらぼーに高い。マイアミもかなりだけど、それ以上に高い。離島料金か?
わたしたちが泊まったのはWetherstation Inn。かつて米国海軍の住宅として使用されていた、ルネサンス様式のクラッシクな2階建ての宿だ。古い建物のためエレベーターはないのでお年寄りやハンディキャップの人には不向き。
レビューはとても良いけど、だからといって素晴らしいサービスってわけでもなく、4時すぎればレセプショニストは帰ってしまう仕事ぶり。それでも、日本円で一泊5万円超え(コンチネンタルブレックファースト付き)だ。
歩いて行ける距離にアーネスト・ヘミングウェイが過ごした家があり、観光客に開放している。ヘミングウェイは夫が大好きな作家だったこともあり、わたしも『武器よさらば』『日はまた昇る』『老人と海』『誰がために鐘は鳴る』あたりの名作は若い頃に読んでいる。
余談だけど、意外とアメリカ人てこういうの読んでいる人少ないんだよね。わたしは会ったことない。QPさんもどれも読んだことないというので、少し前に『老人と海』の映画をいっしょに見たけど、まぁ地味な話なので、現代にはつまらないよね。
ヘミングウェイの家を見るだけに入場料が一人20ドル。それって二人で入れば日本円にしたら6千円!
「せいぜい、10ドルまででしょう」と思ったので、入るの止めた。
そもそも、観光地ってこういうのが多すぎる。音楽や演劇などの芸術なら喜んで払うけど、ただの古い家だ。(観光客の足元見るような観覧料にはケチなわたしだ)
かわいいけど観光地過ぎて、わたしには向かない。観光客相手のビジネスはスルーして町並みの雰囲気を感じる散歩を楽しんだ。
はい、有名なアメリカの最南端スポット(Southernmost Point)に出た。
米国本土の最南端、この海を約90マイル渡ればキューバのハバナ。ここからならマイアミに戻るよりキューバのほうが近い。
街全体に独特の雰囲気があるので、散歩は楽しかった。やたらと鶏が歩いているのもおもしろくて、あちこちから雄叫びが聞こえてくる。
この日のディナーはとってもアメリカン。わたしがふだんは食べない種類のもの。🤣チキンウィング、ハンバーガーにどっさりフレンチフライ。そしてデザートにキーライムパイ。キーウェストはキーライムパイが有名なので、一応ね。
こんな食事と飲み物で100ドルぐらいだった。まぁ、米国での外食はこんなもんかな。食べきれなくて、半分は持ち帰ることにしたけど、それも結局食べきれなかった。
宿に戻る途中、海に出て夕暮れの景色をしばらく眺めていた。
そして、翌日の朝にはまた来た道 US-1を戻り、夕方のフライトに間に合うように、マイアミ空港に急いだ。
キーウェストまでの海上ドライブが叶って、良かった、良かった。
2025年の始まりは、カリブ海クルーズ&キーウェストの旅で大成功!
この調子でこの先もどんどん行こうと思っている。
「命あってのものだね」だから。