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4度目の夫の命日に寄せて

4年前の今日、2020年10月の7日午後5時58分夫は64歳で永眠しました。

目を閉じれば、あの日の光景が鮮明に浮かびます。わたしの人生でいちばん辛い日となったその日のことは2年目の投稿に記しました。

夫の他界直後はほんとによく泣きました。その涙は辛く苦しいというよりは残念で悔しいやるせない涙でした。

でも、そのどうしようもないやるせなさがあったからこそ、その感情を払拭しようとするパワーも湧いてきたように思います。

1年めの投稿でわたしはこんなふうに記しましたが、当時のメソメソの自分を思い返せば、このころは書くことで自分に喝を入れようとしていたのでしょう。

あの世から死んだ夫がヤキモチ焼くような新たな恋愛だって起こるかもしれないしね。😂 気の合うパートナーがみつかれば、またカリビアンリゾートにもでかけたい。だって、バカみたいにはしゃぐプールでのフォームパーティとか楽しかったもの。世界各地への旅も復活できたらいいなぁ。

命に感謝。

ほんと、感謝感謝の今日は夫の命日です。

by yahoi (2021/10/07)

有言実行の想いを込めて記したからこそ、気の合う新たなパートナーもみつかったし、カリビアンも、世界各地への旅も叶っているのだと思っています。

昨年、3年目の命日には1年めに書いたすべてが実現できていてその感謝の気持ちを記しました。

そして、今日、あの日から4年が経ちました。

最高のパートナーQPさんとはそれはそれは仲良く、ただの一度の諍いもなく、もやっとすることもなく安定の信頼関係で結ばれています。国籍もバックグラウンドもこれほど違う二人ですから、奇跡的とも思えます。

どんなことに時間、お金を使うかなどの価値観まで似ているので、今年の2月には念願だったLAに娘夫婦を訪ねることもでき、わたしが描いた目標が、次々と二人で実現できていることに感謝の日々です。

夫を失った翌日からあたりまえに隣で寝ていた夫がいなくなりました。それを実感した朝の悲しみは今も思い出すだけで震えてきます。それを体験したからこそ、信頼できる人のぬくもりを常に感じられることがいかにたいせつだったかと気づきました。

それほどたいせつだったと気づけ、失ってみたからこそ、愛情とぬくもりを感じられることに感謝し、満ち足りた時間を過ごせているのだと思います。

物欲も食欲もそれほどなくなっているアラ還のわたしにとっての最高の幸せは、レストランで美味しいものを食べたり、高価なプレゼントをもらうことではなく、いっしょにいたいと思う人の愛情とぬくもりを肌で感じられること。

今は毎日がとても平和に過ぎ、安定した日々を送ることができていますが、生きている限り、「人生何が起こるかわからない」瞬間もまた訪れるのかもしれません。

でも、だいじょうぶ。

今ではどんなことも乗り越えられるという自信があります。こんなに強い自分になれたのもこれまでのわたしの体験と学びによるもの。体がピチピチでも心はやわやわだったあのころとはちがい、心身共に強靭化しました。

思いがけなく早く逝ってしまった夫の分まで、この先のわたしの人生、より幸せをみつけ、感じて過ごしてやろうと思っています。

「意志あるところに道は開ける」は夫が常に口にしていた言葉です。

4度目の夫の命日、2024年10月7日(米国時間)に寄せて。


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yahoi /ライフエディター・エッセイスト
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