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#5北欧への旅/エステルスンドの古民家訪問が叶うなんて!!

スウェーデンらしいランチをいただきながら、ストックホルムでCYさんとのノンストップのおしゃべりミーティングは旅の思い出をより素敵なものにしてくれました。

観光スポットを回るだけの旅をわたしは好みません。観光以上にそこで暮らす人と触れ合いながら現地のライフスタイルを知ることがおもしろいと思うからです。幸い、世界中に友人がいるのはラッキーとしかいいようがありません。

今回、デンマークへの旅を計画したわけですが、Mさんと話すうちにせっかくなので近隣の国にも寄ろうという流れになりました。デンマーク近隣といえば、ドイツ、スウェーデン、フィンランド、ポーランド、ノルウェー……といろいろありますが、スウェーデンを選んだのはエステルスンドに行ってみたかったからです。

わたしは17年ほど、世界各国に在住日本人ライターたちとウェブマガジンを作ってきました。その編集スタッフとしていっしょに活動していたTさんがスウェーデンのエステルスンドに住んでいるのです。

彼女が発信するスウェーデン情報を長い間読んできたので、いつかスウェーデンは訪れてみたいという思いがありました。加えて10年以上も前ですが、彼女が住んでいる古民家をDIYでリノベーションする日々を連載してくれていたことがありました。

その家を実際に訪ねてみたいと思っていたころがあったことを思い出したのです。そんなわけで、連絡してみたらゲストハウスもあるのでいくらでも泊まっていいよっとのことで、ひゃっほ〜!!行っちゃうことにしました。

実際に彼女と会うのは初めてですが、お付き合いがあまりに長いので気分は懐かしい友にやっと会えるという感じです。MさんとTさんとは繋がりはないのですが、彼女もまた観光地を巡るだけの旅よりも現地の人と触れあう旅を好むところがわたしと一致しているので、いっしょにエステルスンドまで行くことにノッてくれました。

さて、ストックホルムからはこちらの最速列車で5時間ほどです。

ストックホルムとエステルスンド(Östersund)の位置関係と列車

列車の窓から見える景色は、コペンハーゲンからストックホルムに向かう車窓よりも変化があり、なだらかな山並と川や湖がふんだんに楽しめました。

車窓からの景色

湖と森の国といわれるスウェーデンの自然あふれる景色を眺めているうちに午後1時過ぎにはエステルスンドに着きました。

乗り込んだストックホルムの中央駅とは大違いのこんなにかわいい、のどかな雰囲気溢れる駅でした。

エステルスンドの駅に到着

駅の外に出ると、笑顔でTさんが迎えてくれました。スウェーデン人ダーリンのO氏もいっしょです。

ハグで挨拶のあとは、さっそくO氏の運転する車に乗り込み、まずは約束どおり彼女たちがいつも行くスーパーに直行です。

Tさんには、特別なお客じゃないのでまずはスーパーに寄って、滞在中の食料はわたしたちが買って何なら料理もわたしがしちゃうので、とにかく気遣いないようにと連絡しておいたのです。

わたしは世界のどこに行っても、現地の方々が行くスーパーを覗くことが好きです。暮らしぶりや物価などがわかるからです。

立ち寄ったスーパー/バーコードリーダーが並ぶ入り口

店内に入るとすぐのところに、バーコードリーダーが設置してあり、それを持って商品のバーコードを読み取りながら買い物かごにいれ、最後にセルフで精算します。

デンマーク在の人からスウェーデンのほうが物価は安いと聞いていました。とはいえ、わたしの場合はデフォルトが米国なので、スウェーデン・クローナ表示の価格をコンバーターアプリを使ってUS$で換算してみると米国より全体にお高めだと感じました。

しかし、全ての価格のなかに高福祉国家であるスウェーデンの人々の暮らしが保障される価格も含まれているのでしょうから、それも頷けます。

スウェーデンスタイルのクリスプブレッド(Knäckebrödd)もたくさん置いてありました

この日の乾杯のために、Tさんのおススメで甘エビを買いました。

スーパー店内/冷凍甘エビ量り売り


薄切りトーストのうえにクリームで和えたエビのうえにキャビアを載せたスウェーデンスタイルのToast Skagen(トースト・スカーゲン)で食べましょうとのこと。

他にもわたしたちが食べたいと思ったキノコ、フルーツ、わたしの好きな白カビチーズ、ブリーなど適当にみつくろってお買い物は終了。スウェーデンらしい赤レンガ色の建物に白い縁取りの典型的なスウェーデンスタイルの家が点在する田舎道を眺めながら、Tさんのお宅に到着しました。

百年以上も経っている古民家の当時の写真

まず、おうちの中を案内してもらいました。1890年に建てられたとは思えないほど現代風に改築されています。真ん中の画像の赤い家も同じ敷地内にあるゲストハウスとなっていて、わたしたちはそこに泊めていただくことになりました。

絵に描いたようなすてきなセッティング、真ん中の写真の赤い家に泊めていただきます。


デッキの前はゆるゆかな川が流れていて、座っているだけでとっても平和な気分になります。

彼女が連載していた当時、いつか行ってみたいと思っていたのですが、とうとう叶いました。

Toast Skagen(トースト・スカーゲン)

こんな日が来るなんて、信じられない気分です。
バケットリストのひとつ達成です。

Tさんいわく、首都ストックホルムからはかなり遠いため身内以外ではわたしとMさんが初めての日本人訪問者だそうです。

「こんなに遠くまで来てくれてありがとう」

わたしたちも、「突然の訪問者を快く迎えてくれてありがとう」です。

行きたいとこには行ってみる。
会いたい人には会いに行く。

残りの人生を思い切り悔いなく生きたいと思っています。


つづく


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yahoi /ライフエディター・エッセイスト
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