本のまわり
本を読む。
読書をする。
それが好きな人ってどれだけいるのだろう?私は喫茶店や空いた電車の中で気が向いた時にふらっと読むのが好きだ。でも、到底読書家とはいえない。
「本を読む」ということよりも「本」というもの、その「まわり」が好きなのだと思う。本の題名、デザイン、写真、装丁、印刷、著者、書店、書店のある町、ブックカバー、トークショー………そういうものに惹かれてしまう。
特に「zine」は面白くて、出版された本より作者の思いをより近くで知ることができる。編集は全て自分の手にかかっているから、何もかも自分で決めたものでつくることができる。そんなzineから、教えられるものが多くていつも感動してしまうのだ。真っ直ぐだから。
私みたいに別に読書が得意でない人って、もっとzineを読めばいいのでは?と思う。読みやすいのもそうだけど、なにより心にダイレクトに届く気がする。そして、そういう作者の思いを買ってzineを置く書店も私は好きだ。
zineって身近でものすごい可能性を秘めているものだと思うし、私自身が目指す道の途中にzineは欠かせないものだと最近考えていて気づいた。すごくいいコンテンツなのだ。
自分がいいなと思うことは、大事にしたい。
ここはその中でも「本(特にzine)のまわり」でいいなあと感じたことを載せていく。
ある寒い日に並んで入ったお店で白湯を出され、それを涙目になりそうになりながら飲んだ時のあの不意な温もりと似たようなやさしい衝撃を本からは感じられると思っている。
#anohinosayu
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?