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水の溶解性ってすごい。常温で液体のものってそもそも少ないよね

普段、日常にありすぎて何も意識しないものほど重要な物はない。当たり前の事を、「ちょっと待てよ?なんで?」と考えることが真理につながり、世界の見え方が違って、楽しくなってきます。物が落ちるのは、みんな知っているのに、ニュートンは、当たり前を突き詰めて考えた。

「なぜだ?月は落ちってこないけど?なぜだ?」的な・・・・

生きていくために本当に必要なものは、だいたいタダか安いはずなのです。

水、空気

水は日本では、豊富だけど世界ではそうでもなかったりするが、とりあえず当たり前の身近なもので、蛇口をひねれば出てくるとみんな思っているが、災害の時ととかは、骨身にしみて重要さを感じる。

なんといっても、死にますから。

さて、水の性質として、不思議なものに「溶解性」、いろいろな物を溶かすというものがあります。
そもそも、常温で液体のもので、自然に存在するものってほぼないです。水銀、臭素は単体ではほぼ存在できませんし、エタノールだって蒸留とかして精製しないと高純度のものは得られません。
そう考えると「水」は奇跡的な存在、性質を持っていると思います。だから、宇宙生命探査で水を探したりするわけです。生命にとって、液体の存在は流動性や溶解性が重要で、水以外にも、液体メタンがある星にも生命体がいるのではと考えられています。

というわけで、水ほど、気体、固体、液体を問わず、いろいろな物質を溶かす溶媒は、ほかには見当たらない。酸素Oと2つの水素Hが結合して、静電気的なプラス、マイナスができていている。
常温で液体で存在できる理由もこの静電気的な「水素結合」が重要で、分子同士を互いに、いい感じの力で結びまた解く。いろいろな物を溶かしこんで、包み込む。遺伝子配列もこの水素結合が肝になってくる。いや、ほんとに不思議。

OHなど親水基を持つ物質(エタノールなど)のように、水分子の構造に比較的似ている物質は、水と混ざりやすい。逆に油などは疎水基という。親水、疎水も重要で、溶ける溶けないの性質で細胞膜は脂質二重膜という構造で境界を作り細胞が維持されている。mRNAワクチンでも脂質膜が重要になってます。

塩など電解質は、電離で生じたイオンと水分子が静電力で引き合い、水和してよく溶ける。さらに、液体の水は分子レベルで「すき間」が多い構造になっていて、溶けそうにないものでもそのすき間に溶けることがあるという。ガラスや金属でさえわずかながら溶けているので、水に全く溶けないものはほとんどないといっていい。

地球の中でも水を媒体として色々な物質が、循環して、この世界のバランスを保っている。海水が蒸発して、雲になり、大地に降り注ぎ、植物など生命をはぐくみ、地上でも循環し、大地が無機物を溶かしこんでまた、それが海に還っていき、海がミネラルで豊かになり海の生物たちも繁栄する。絶妙なバランス、都合よくできすぎて、神の存在を感じるのも当然に思えてくる。

生体内でも、水(血液)が有機物、無機物を溶解し、循環して、酸素や炭水化物、タンパク質などを運び、生命が維持され、また不要になったものを溶解し、体の外に排出する。
絶妙なバランスで、溶かしすぎず、溶かさなすぎず。。。

水の存在ってすごいんです!
日本ではなおさら、当たり前の水について、その存在の偉大さや不思議な性質について考えてみませんか?

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