親子逆転現象
今読んでいる本、子供にしがみつく心理(2017,加藤)にて言われていることは、私の親との関係にかっちりとはまる。
また、そうして出来上がった人格の解説については私をつまびらかにされているようで辛くなる。
端的にいうと、親のお守(精神的安定のための世話)をしながら育った子供は本当の自分を見失ってしまい、互いを嫌いながら依存する人間関係を構築する癖を習得するらしい。
この本の軸はそういう関係の解説であり、脱却方法について書こうとしたものではないように思う。そのため抽象的にはなるが、逆転現象で育った子供たちがそこから抜け出すためには、本当の自分を見る時間をつくり、人生の軸を自分に取り戻す必要があるのだろう。きっと、身体的感覚と思考と感情に自分を取り戻す体験が必要だ。
彼らがかわいそうな子供であったことを責める気はないが、私にしてきたことを忘れる必要もない。そのようなスタンスで親との距離を保っているが、先ほどいつもどおり機嫌をとれという合図を送られた。
彼らの進歩の無さにはゾッとするし、当然にその要求されたことが極めて不快だった。私にしてきたことを繰り返されると、わくのは怒りだ。
その感情がなんら異常なことでないことを私は既に知っている。こうやって、1つずつ個を再獲得している。そうやって積み上げた個がいつか彼らの攻撃になんてびくともしないようなしなやかさを持つことを夢見ている。