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自由を求めて(11)


11

ジョニーは、恥じたがその様な事は最初から解っていたとばかりに
開き直って言った。
「彼らが何も言わないからその様にしただけだ。最初に体を大きくして!と望まれたら大きく出来た。望まない彼らが悪いのだ」
と、言う声は、天使では無く悪魔の響きを感じさせた

「だったら、俺を大きくしてくれ!
俺は、もう寝てはいられない。そろそろ飛び立つ頃だ」
と、お願いする立場の伏龍が威張って云う

ジョニーは腹が立ったのでその願いを拒んだ
「さては、おまえ俺を大きく出来ないのか?」

「出来るぞ!俺は何でも出来るんだ!」
「だったらやってみろよ、大きくしてみろよ」

ジョニーは伏龍の上手い誘導に乗らされ、伏龍を大きな体にしてしまった。

「もっと大きくしてくれ!これじゃ蛇と間違われる!」
と、威張って言う。

「だったらこれでどうだ!」
と、ジョニーの意地があるみたいだ。
「この大きさでは龍とは言えない。大蛇だ!
もっと大きくだ!龍の大きさも知らんのか?」

ジョニーは馬鹿にされ、冷静さを欠いた
「じゃ、これでどうだ!」
と、伏龍の大きさは、50mぐらいになった。

「これぐらいにしておいてやるか!」
と、伏龍は礼の言葉の無く、飛び立って行った。
そのとき、倉庫の屋根は消し飛んだ。
物凄い音が深夜の町に響いた。

https://note.com/yagami12345/n/n12f333d5c636

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