かき氷vsアイスクリーム(一分で読める小説)
かき氷君が
「夏と言えば、かき氷だね」
と、アイスクリームにいばって言う
「そうだね、夏しか食べられないね。かき氷君は」
「・_・」
何も反論出来ずに黙り込む、かき氷君
「僕は一年中食べらているよ」
と、アイスクリームは更に言う。
「でも、僕の方が原価は安いよ。」
と、反論するも
「君は元を正せばただの水、僕は元はミルクさ。
僕の方が高価さ。」
「でも利益率は僕の方が良いよ」
と、泣きながら言うかき氷君。
「そこでずっと泣いていろ」
と、捨て台詞を残してアイスクリームは去って行く。
泣きながら、空を見つめるかき氷君。
「君、泣かなくても良いよ。君は何にでも使われているよ。ウイスキーや焼酎、コーヒーや紅茶に君は入れられているよ。一年中役に立っているよ。かき氷君、元気出して。」
と、かき氷君を優しく慰めてくれる
ソフトクリームがそこにいた。