残暑の時に思う(1分で読めるエッセイ)
夏の日差しが弱まったとは言え、
まだまだ、気温は高く30℃を超えている。
…いつになったら、本格的な秋が来るんだ…
と、ベッド上で寝転びながらぼんやりと思っていた。
体に当たる冷ややかな風は、エアコンの風。
僕達の子供頃は、家にエアコンなど無かった。
それでも生活が出来ていた。
暑さを自然と受け止めて、何かしらで涼を
求め生活していた。
今日、エアコンは絶対の必需品。
なければ、命に危険が迫る。
「熱中症!」この言葉、僕の子供の頃に聞いた事が無い。
よく言われたのが、「熱射病」だ。
それは、夏に外に出ていたら太陽の日差しをもろに
受ける為、外に出ても日陰にいる様に注意された。
だが、今は家の中にいても、熱中症になる。
家にいてその様な事が起こる事など、
僕の子供の頃では考えられない事だった。
今は夏にはエアコンが必需品の時代。
何か悲しみを感じる。
地球の自然環境を変えてしまったのは、
誰の責任?
今の子供達は、エアコンの無い生活を知らないで過ごすだろう。
これが良い事か悪い事かは知らないが、
何故か、寂しく感じる。
エアコンの無かったあの少年時代。
スイカを冷やすといえば、井戸水にさらしていた。
冷凍庫が無いあの頃、
冷蔵庫に出来る氷をかじっていた。
不便だったけど、なんだか楽しかったな〜
あの頃は。
何でかな〜?
何でだろう?