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(再掲載)私は誰⁉️パラレル版(8)女刑事岡光子(1分で読める小説)



竹中刑事は警察署に着くなり、

「此の中で暗号とか、推理小説に興味のある者は居ないか?
 暗号を解読してもらいたい。誰か居ないか?」

と、刑事課全員に聞こえる様な大声を出して呼びかけた。
しかし、誰も返事が無かった。
皆んなは突然な事で、どの様に受け止めていけば良いのかを
サグっている様な感じであった。

「この前の小山内教授が殺された事件で、教授の事務所から教授のものと思われる、資料があったのです。
ところが、この資料が解読不明で、もしかすると
暗号で書かれていると思われるのです。
もし此の中に暗号の解読、もしくは推理力に自信がある方は申し出て下さい。」

と田中刑事は分かりやすく説明した。

すると、女性の刑事から
「暗号を解くのは自信がありませんが、
推理小説ならいっぱい読んでいます。」
と言う返答が返ってきた。

女性刑事の名は、岡光子。
最近、女性刑事になったばかりであった。
刑事とは思えない器量を持ち合わせているが、
体格は良く柔道は4段。国体選手でもある。

「暗号の解読だけどお願い出来るかい。」
と竹中刑事は女性の目を見て真剣に言った。

「これは、警察のいや、此の刑事課の威信がかかっている。」
と竹中刑事は、更に強く言った。

「頑張ります」
力強い言葉で岡刑事は決意を込めて返事をした。

(本当に大丈夫か⁉️)
田中刑事は思っていたが、他には誰もいないので任せる以外に無かった。



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