(再掲載)私は誰⁉️(正規版)(2)遂に連絡が取れる(3分で読める小説)
次の日、私は妹のアパートに行った。
勿論、お金を借りる為だ。
妹が大学に一緒に行く事を望んだ為、
妹と行く事にした。
大学では、昨日の小山内教授のニュースが話題になっていた。
小林教授と再会し、妹を紹介した。
「小山内君、すごい事をやりましたね。
水原君も鼻が高いでしょう。」
と言われたが、
自分が研究していた事の記憶が無いので、
答える事が出来ない。
私は小林教授に言った。
「昨日のニュースを見て、私は小山内教授の連絡先をメモしたのです。
小山内教授と連絡を取りたいのですが、
私は、小山内教授の記憶を無くしてしまったのです。
申し訳ないのですが、小林教授から小山内教授に電話して、
いただけないでしょうか?」
小林教授は快諾してくれた。
「私も、小山内君にお祝いの言葉をかけたいと思っていたところだ。水原君知っていたら、連絡先を教えてくれるか。」
私は、小山内教授の連絡先の書いてあるメモを渡した。
それには、電話番号が書いてある。
小林教授は、直ぐに電話をかけてくれた。
しかし、電話がなかなか通じない。
千秋直美さんが私の所に来てくれた。
「おめでとう、水原君も鼻が高いでしょう。」
と、同じ事を言われた。
原田さんと清水さんも来てくれた。
「水原君、おめでとう。
鼻たかだかですね。良かったですね」
と、お祝いの言葉頂いたが、困ってしまう。
この大学では、「鼻が高い」と言う言葉がよく使われているみたいだ。
小山内教授と電話が繋がった。
だが、小山内教授の言葉が聞き取り難く、小林教授には
良く分からなかったが、小山内教授に
僕が記憶喪失になった事は伝わったみたいだ。
僕は電話を小林教授と代わり、小山内教授と話した。
電話の声は、どこかで聞いたことがある。
何か懐かしく感じた。
言っている言葉も、何と無く解った。
小山内教授はこの様に言っている。
「水原君、どうしたの?。
待っているんだよ。連絡取れないし、
本当に困っていたんだ。記憶喪失だって!
一体何があったの?
僕のこと、少しも憶えて無いの?」
と、早口で聞いてきた。
「御免なさい。僕は事故の後遺症で記憶を無くしてしまって
自分が誰かも分からないでいました。
でも、運良く大林さんとお会いする事が出来て、
この大学の教授にお会いでき、自分を発見出来ました。」
小山内教授は僕の言葉を理解してくれたみたいだった。
そして、僕に言った。
「水原君、直ぐにこちらに来れないか?
君の記憶はこのマシンに保存されている。
マシンを使えば元の君に戻る事が出来る。
こちらの住所は、、、、、、だ。なるべく早く来てくれ。」
と、言われたが僕にはパスポートも身分を証明するものも無い。
おまけに、お金も無い。
その事を、小山内教授に告げた。
小山内教授の数少ない、知り合いである、
所轄孝明君を僕に紹介してくれた。
住所を聞くと僕の近くだった。
小山内教授が言うには、
「所轄孝明君は信頼出来る人物で、君が相談したら、きっと力になってくれる。私の方から、所轄君に連絡するから、君は所轄孝明君の所に行きなさい。そして一日も早くこちらに来てくれないか?
君が居ないと僕も困ってしまう。」
僕は小山内教授の指示に従い、
所轄孝明君の所に行く事にした。
妹も付いて来ると言う。
方向音痴の僕を気遣っての事だが、昨日、家族の言った事を全て信じている訳でも無い。
もしかすると、妹は悪の組織のスパイかも知れない。
僕は妹に疑いを持ちながらも、
妹と一緒に所轄孝明君の所へ行った。
続く。
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