Photo by nanahoshi_d 売れないKindle作家の独り言19 11 ボーン 2022年10月20日 05:39 短編小説 ホラーかも?私は黒猫。昔、「黒猫のタンゴ」と言う陽気な歌が流行ったみたいだが、私には関係がない。私は今までに、人に飼われた事は無い。そう、私は気まま野良猫。人間は黒いというだけで意味もなく、忌み嫌う。カラスがそうだ!好きな人は余り居ない。カラスが人に飼われていると、聞いた事はない。今日も私は、餌を求めてゴミ箱漁りをした。だがいつも、想うのだがゴミに出される食べ物の多さ、こんなに無駄にしても良いのか?と疑問を持つ。お陰で私は助かってはいるが、無駄を多く出していると、いつか人間は、神さまに怒られる様な気がする。今日は、冷たい雨が降っている。汚れは、黒いからそれ程目立ちはしないが、濡れるのは嫌だ。雨の凌げるビルの片隅に、私はいた。秋の日暮は早く、もう暗くなっている。幸いな事に雨は止んだみたいだ。眠気を感じ始めた頃、女性の叫び声が聞こえた。何事か?と思い路地に出ると、一台の車が止まっている。車の下から、水では無いであろう液体が流出している。更に、見ると女性が車の下にいて、動かなくなっている。車を運転した人か?女性を見てから、驚いた仕草も無く私を見た。その男の顔は、目的達成の喜びに溢れている表情に、私は見えた。(この男、女性を殺したのか?)と、私は感じたが、猫の故に何も出来ない。そのまま、男は立ち去った。逃げる様に、連絡する事も無く。女性は、死んだのか?ピクリとも動かない。私は、女性の側に行って、もう一度確認した。呼吸する気配が無い。死んでいる。私は、恐怖を感じると同時に男に対しての怒りを覚えた。私は、男の顔を思い出そうとしたが、思い出せない。暗闇なのでわからなかった。だが、匂いは覚えている。あの独特の匂いは、猫なら解る。今までに嗅いだことも無い匂いだから、もう一度嗅げばその男かどうかは判る筈だ。だからと言って、私には捜査能力は無い。言葉も喋る事が出来ないから、証言も出来ない。此処は、裏通り。車の通りも少ないし、ほとんど人も通る事は無い。何故、この女性はこの様場所を通ったのだろうか?不思議に思った瞬間、私の身体に異変が起こった。何だ、この重圧は?物凄い力で私の身体を抑え込んでくる。そして、私の身体に何者かが、侵入してきた。「猫の身体に入ってどうするの?」と聞きたい気持ちであったが、何も解らぬまま、私は気を失った。どれくらい、時間が経ったのであろうか?私は、警察署のソファーに寝ていた。目が覚めた時、男から声をかけられた。「起きたか?」とまるで人に声かける様に、私に声をかけてきた。「お前なんで、あんなところで寝ていたんだ?風邪ひくだろうが?連絡あったからよかったけど、あのまま寝てたら、車に轢かれるぞ!」と、男は慣れ慣れしく言葉を発してきた。まるで私が人間みたいに!それと同時にあの匂いを感じさせて。「ところで、あの黒猫、車に轢かれたのかな?可哀想に死んでいたぞ」 完整合性なし、中途半端な物語です。でも、短編だからこれで許して下さい。読んだ人が、少しでも寒くなってもらいたいのですが、別の意味で、寒くなるかも知れません。思いつきで書いたので、御免なさいね。 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #言葉 #人間 #女性 #身体 #黒猫 #売れないKindle作家 #いい加減なお話 #正誤性 #整合性なし #ホーラーかも 11