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(再掲載)私は誰⁉️上巻最終回(2分で読める小説)



私は大林さんと別れ、大林さんは田舎に帰って行った。
大学からの帰り道、私は考えながら道を歩いていた。

大学の教授達から聞いた事は真実であろう。
だが、妹や両親が本物かどうかは未だ明確にはしていない。
小山内教授は一体何処にいるのであろうか?
何故、私に連絡してこないのか?

もしかしたら、私を襲ってきた者達に、監禁されているのかも知れない。
また、最悪のケースも考えられる。
小山内教授を捜索する事で、私が研究していた事もわかる。

あれこれ、考えながら歩いていたら、道を間違えてしまった。
来た時は、大林さんの後についてきたので、ここまで来れたが、
一人だと道に迷ってしまった。
自分のマンションとは、近い距離のはずだと思うのだが、
帰り道が分からない。
これも暴行を受けた為に、方向感覚がおかしくなってしまったのだろうか?
仕方がないので、タクシーを拾って、マンションまで帰える事にした。

部屋に入ると、妹がいた。おまけに両親も来ていた。

「お帰りなさい。お兄ちゃん何処へ行ってきたの?
 遅かったわね。お兄ちゃんの事、何か分かった?」
と、妹が聞いてきた。

「一人で行動して、大丈夫か?」
と父が心配そうに聞く。

「大丈夫だけど、何でそんな事聞くの?」

「だって、お前は子供頃から方向音痴だったんだよ。
 知らない所に行くと、必ず迷子になるんだ。
 だから、目が離せ無かった。大人になってからも
 方向音痴だったが、今日は上手く帰る事が出来て良かったね。」

(僕は、幼い頃から方向音痴だった!衝撃の事実である。)
暴行されたせいでは無いのか?
僕の幼い頃を知っている父は、本当の父かも知れない。

「お父さんの血液型、確かA型だったね。」
と、私は唐突に聞いてみた。

「そうだよ。」
何事もなく父は答えてくれた。

「お母さんはB型だったね。」
これも、唐突に聞いてみた。

「私はO型だよ。何でBなのよ。」
と、何のためらいも無く、母は答えたが、一瞬顔色が変わった。

私はこの瞬間を待っていたのだ。

(この両親は偽者か?という事は妹も偽者か?)
何故なら、私の血液型はB型である。
A型とO型の両親からB型の子供が生まれはずがない。

この人達は一体誰なんだ。
両親と妹は何も無かったかのように、平然と会話を続けている。
私は、疑いの目でその人達を見いてた。

その時、テレビからニュースが流れてきた。
それは、私にとって衝撃的なビッグニュースであった。

正規版及びパラレル版に続く。









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