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気配り (140字の小説)

貴方は優しい眼差しで、私を冷たく観る
どうしてなの?
あの娘の事、今も想っているの?
誘ってくれたのに、何も言わないのは何故?

私は、バーテンダーに水割りを頼む。
グラスの氷が揺れている。
静かに口に運ぶけど、味も感じない。
私の心が虚だから、感じないの?

「お客さん、今日のは薄めで作りました」

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