木の実と葉(410字の小説)

木の実と葉っぱが、道に落ちている。
葉っぱは、赤茶色に変色し枯れた姿。
木の実は、次の生命をつなぐ事も無く朽ち果てている。
葉っぱは道に散乱しゴミとなっている。

葉っぱは植物には絶対に欠かせぬ物。
いや、植物だけではない、地球上の生き物にも欠かせない物。
なのに、指名が終わればただのゴミと化す。
哀れなな葉っぱたち。
だが、葉っぱは肥料となりまた使命を果たすのか。

人間はどうであろうか?
生まれ出で、両親に育てられ、学業を習得卒業し、
社会に出て働き、結婚、そして子供を育て、
その子供達も社会に出て働いている。

今、私は働き盛りを過ぎた。
葉っぱで喩えるのであれば紅葉か?!
まだ、地面に落ちる事も無く
何とか木と繋がっている葉っぱか!

私もいつか地面に落ちて逝く。

だが落ちて行く前に
紅葉となって人々を楽しめさせたい。

それが、私が書いている小説かも知れない。
今は売れずに何も評価もされない小説だけど、
いつしか私の小説が、
人々の目に留まる事を夢みて。

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