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(再掲載)私は誰⁉️正規版最終回(妹の正体)

(最終回)

それは、数人の男達に暴行を受けている映像だった。
私は、見知らぬ男達に拉致され、
小山内教授の居場所を白状させられる為に暴行を受けたのだ。

目が覚めた時、改めて見たものは、
今までの妹とは全く違う女の顔だった。

女は、私達にピストルを向けた。
脅しでは無い、本物の銃である。
今までの可愛いかったあの妹の顔では無い、
冷酷で残忍な表情!
そして、言った。

「やっと、小山内の居場所を突き止めたわ。
二人とも動かないで。
動くと此のワルサーP38が火を吹くわよ。
知っているでしょ。ルパン3世の愛用の銃よ。
もう直ぐ私の仲間が来るわ。
それまで、おとなしくしていなさい。」

「お前は誰だ?一体何の目的で私に近づいた」

「決まっているじゃ無い。
小山内の研究をこちらの物にする為よ。」

「私の家族はどうした?無事なのか?」

「さあね、そんな事知らないわ。
今頃は、天国か地獄のどちらかにいるでしょ!」

と、今までの可愛いかった女とはまるで違う冷酷な女だ。
人間とはこれ程まで変わる物なのか、と本当に怖くなった。

私の家族はもう居ないのか?死んでしまったのか?
激しい悲しみと同時に、女に対して怒りが込み上げて来た。

女が言った。
「水原を拉致した時、簡単に小山内の居場所を言うと思ったけど、
水原は小山内の事を教えることはなかった。
まさか、記憶が無くなるなんて。予想外だったわ。
苦労したのよ、水原の家族になり済ますのは。
水原の家族を拉致して、水原の情報を得たのよ。
妹さん、水原の事をお兄ちゃんと言うより、一人の男と見ていたわよ。
大きくなったら、『お兄ちゃんと結婚したいと思っていた』と言っていたわ。
でも、今となっては叶わないけどね」

と、馬鹿にする様な言い方をした。

「妹をどうした?殺したのか?」

「だから、知らないって言っているでしょ。
組織の誰かが連れて行ったから、知るわけないでしょ。」

1分後に来たのは、数人の機関銃を持った男達だ。
全員、黒尽くめの服をきている。

ただ、機関銃の銃口が、女に向いていた。
此の男達は、教授が雇ったボディーガードの人達であった。
女は銃を下ろし観念した。
その後に訪れてきた、組織の連中も捕まえた。

小山内教授は
「女を見た時、以前あった妹と違う事が分かった」
と言う。
その事を私に告げずに、女を騙したのだ。
なかなかの策士である。
「ボディーガードの人達は直ぐに用意した」
との事であった。

事件は一応解決したかの様に思われたが、
私の家族の安否が気になる。
一体どこの組織に連れさられて行ったのか?
わからぬまま、時は過ぎていった。
 完
追伸
なんとも後味の悪い終わり方である。
もう一つの最終回Bが有ります。

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