秘密(20)(1分で読める小説)
20
そして、我々は岩手県にあるビジネスホテルに到着。
その日を待っていた。
そしてその日が訪れる。
「場所岩手県の沖合3kmぐらいに宇宙人が侵入します。
それは1時間後です。」
と、斉藤君の警戒警報が鳴り響く。
緊張の面持ちでユニホームに着替え、
みんな無口になっている。
あのチャラ男さえもお喋りはしない。
「千田君、何か見えるか?」
と、デスラーが聞く。
「まだ何も見えません、ただ船が何艘か居ます。
漁をしているのかな?
はっきりとは見えませんが、解ります。」
「そうだな、まだ日が昇っていないからな。
君でも、明るく無いと見えないよね」
と、デスラーは残念そうに言った。
「宇宙人はどの様に侵入するのでしょか?
円盤で来るのでしょうか?」
と、ミカコが全員の疑問を代表する様に聞く。
「円盤の様な乗り物だな。ただしそれは人間には見えない。かなり大きな物だが、
光を通すために、透明でしかない。
その乗り物に、奴らは小さく変身して乗っている。おそらく何万という数の宇宙人がいるはずだ。そして彼らは地球に来てから、倍々のスピードで成長していき大きくなって、地球人を抹殺する。
その前に奴らを見つけ、退治するのだ。
君達の使命は重大だぞ。
心してかかれ。準備はできたな!
出かけるぞ!」
と、我々はデスラーの用意した乗り物に乗り込む。
円盤の様な物で外側から見ると大きくは無いのだが、
中に入ると全員楽に入る事のできるスペースがあった。
この乗り物があるのであれば、
岩手県まで電車で来る必要は無いのにと、
僕は考えていた。
その乗り物の形は、棒状の形である。
私達が普段想像する円盤とは違っていた。
そして、我々は岩手県沖に船の様に浮かんで、
宇宙人の侵略に備え待機していた。
夜が白々と明けて行く・・・・。