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まねぶと学ぶについての一考察

なんで、このテーマを思いついたのか、ちょっと思い出せないのです…。
あ、思い出しました。
結構、面白い展開をするかもしれないので、自分自身も楽しみに書いてみましょう。

真似の良し悪し

真似って、どちらかというとネガティブ・イメージが強いですよね。
なんせ、「猿真似」というくらいですので。

ただ、本来の意味からすれば、それほどネガティブなものではなかったはずです。
真似と似た言葉に「まねぶ」という言葉があります。
これは、古語で、学ぶの古い言い方です。
Googleの検索では、以下のように出ていました。

「まなぶ」(学ぶ)という言葉は、「まねる」(真似る)と同じ語源であり、「まねぶ」とも言われていたという。 そのことからもわかるように、自分が真似したいと思う人のやり方を「まねぶ」ことから始めるのは、学びの基本である。

例えば、赤ちゃんが相手の行動や言葉を「まねよう」として、急速に学習を進めていくことは、よく知られた事実です。
だから、余り相手にしてもらえなかった赤ちゃんの発達は、遅かったり不十分だったりするそうです。
私の発達が不十分なのも、テレビに育てられたから、かも。
それはともかく、ネガティブ、とは考えられませんね。

なんで、ネガティブなイメージがついちゃったんでしょうね。

真似のネガティブな事例

カレー屋さんの事例です。
金沢カレーって、全国でも結構有名なので、支店が出店している場合もあるのですが、違う場合も、また、有ります。

金沢から250キロほど離れた、とある県のとある市に、金沢カレーと全く同じ名称のカレー屋さんがありました。
「おや、支店ができたのかな?こんな遠いところに?」
訝しく思いながらも、好きな金沢カレーを食べることができると、少し小躍りして、お店に入ったのです。

名前が一緒だったので、ほぼ完全にその店の支店と思っていたのですが、店の設えがかなり違う。
昼時なのに、ほとんど人がいない。

怪しさを感じながらも、メニューを見ると、取り合えず、似たようなメニューがあるので、トンカツカレーを頼みました。

出てきたカレーは、真似ですらない代物でした。
これでは、金沢カレーではありません。
「二度と来ないな」と、心に誓い、お金を払いました。

真似たのは、名前だけだったということです。
そのお店が今もあるかは知りません。

真似についての考察

カレーのお店の場合は、真似というより詐欺に近い代物です。

しかし、店の名前はともかく、金沢カレーに近づける努力があったらどうでしょう。

カレーのルーを、少しでも真似しようと努力したら?
トンカツの揚げ方を、少しでも真似しようと努力したら?
先割れスプーンやフォークを、少しでも真似しようと努力したら?
カレー皿を、ステンレスのカレー皿にしてみたら?
少しでも、近づこうと努力をしていたら、少しは違ったのではないでしょうか。

もしかして、名前を真似るより、そうした努力をした方が、はるかに良い効果を生んだのではないでしょうか。
そう、真似るポイントを、最初から間違えたということです。

真似るって、外見や見栄えや形だけでは、ないんですよね。
好奇心をもって、その本質に近づこうと努力すること。
すなわち学ぼうとすることです。

恥じることなく「真似る」

ネガティブなイメージって、結局は下心です。
「尻馬に乗る」ことと、「真似る」ことには、雲泥の差があると理解すれば、恥じることなく真似ることができるでしょう。

考えてみれば、私は、いつだって真似ていました。

そう、タイのレッドカレーとか、そば打ちとか、休日キッチンのイタリアンだって、何とか近づけようと努力して、それなりの出来になっていたじゃないか…。

何故、赤ちゃんにできて、大人にはできないんだろうねぇ…。

それにしても、考えるって、楽しいね。


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