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小学館「サライ」35周年記念号は「中華は世界と日本の『郷土料理』 席巻する『大陸のガチ中華』vs進化する『日本の町中華』」
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小学館「サライ」35周年記念号は「中華は世界と日本の『郷土料理』 席巻する『大陸のガチ中華』vs進化する『日本の町中華』」。
第1部が「大陸の味そのまま来日!『ガチ中華』は今が食べどき」。先ずは中国各地方の料理の特徴を指南。濃い味の東北地方(満州)、醤油ベースの東方地方(上海)、羊🐏中心の華北・西北ベルト地帯(甘粛省、新疆ウイグル自治区)、激辛の西南地方(四川、湖南、雲南)、海鮮の南方地方(香港、広東、福建、台湾)の5ブロック。正直言って「ガチ中華」は見たこともない漢字だらけのメニューで、写真がなければ何の料理かよくわからない。そこでよく使われる用語や代表的な料理が紹介されている。もちろんお薦めのお店も6軒紹介。最後に調味料や香辛料のレクチャー。
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第2部が「各地で進化を遂げた町中華はニッポンの郷土料理だ」。東京は避けて、京都、横浜、伊那、熊本、帯広の個性ある町中華料理が紹介されている。ことに京都の「からしそば」には興味津々。辛子酢醤油で和えた中華餡を乗せた麺だそうだ。また伊那「ローメン」は実食したことがあったので、懐かしい再会。ソースをかけるスープ焼きそばという変わり種。現地で行ったお店は「とよばら」で、紹介されていたのは「(伊那の)萬里」だった。横浜はご存知「玉泉亭」の「サンマーメン」で、野毛「萬里」も紹介。どちらもハマの誇れる町中華。熊本は太平燕(自分は春雨が苦手)。帯広は「中華ちらし」。いろいろ乗っているが、これは中華丼とは全く違った代物。
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「サライ」は日本雑誌協会 印刷証明付部で12万部の発行。実売率がどのくらいかはわからないが、この雑誌低迷時代に立派な数字である。おそらく年配の固定読者がついているのだろう。かつては自分も定期購読していた。創刊35周年への到達に、拍手喝采👏したい。