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会社の公式noteを1年間運用する中でやったことなどをまとめました

皆さんこんにちは。やえがしです。
このnoteも始めて1年経ちましたが、最近はぜんぜん更新もせず(^_^;)
それでも見てくれる方がいるのはありがたいことだなと思っています。

実はこのnoteを始めるきっかけになった、会社のnoteの運用も1年が過ぎました。
新年度になって新しく広報を始めた方や、これから企業のオウンドメディアをnoteを使ってやろうかなと考えている方に向けて、私のやったことをお伝えしたら役に立つのでは?と思って、今回note記事を書くことにしました。
(いつもたくさんの広報さんにgiveしてもらってばかりなので、私も何かgiveできたらと思っています。)

書き出してみたら思いのほか長くなってしまったのですが、良ければ読んでいただけたら幸いです。質問や、もっとここ知りたいという内容は、コメント欄か、TwitterDMなどでご連絡もらえたら答えられる範囲でお答えします。

やえがしのTwitterアカウント
https://twitter.com/yaegashihenshu1



■VRC公式noteの現状

私が編集長を務める株式会社VRCの公式noteはこちらです。
まずは1年運用しているnoteの現状についてお伝えします。

【現在の運用体制など】
・開設は2021年4月。オープンして1年が経過
・週1更新を目標に運用中。現在64記事が公開中。
・八重樫が一人で記事作成、管理を実施
・ネタは八重樫が考え、上司の取締役に壁打ちして決定

詳しいビュー数は伏せますが、開設当初の4月ひと月のビューから、この4月の月間ビュー数は約2倍~2.4倍まで成長しました。最大で4倍近くに伸びた月もあります。

最初はほんとに誰が見てくれるんだろう状態で、記事のビューが上がったり、スキがつくたびに喜んでいました。
見てもらえるだけで嬉しい、頑張ろうと思ってコツコツと続けてきた感じです。

■公式note立ち上げの経緯

では、なぜ公式noteを始めたのか、その経緯について振り返ってみます。

VRCは2016年5月創業のスタートアップで、2020年までは開発に力を入れており、外部への積極的な情報発信は行っていませんでした。
私が入社したのは2021年1月。そして2021年2月から広報も始めようと初のプレスリリースを配信します。2月と3月それぞれ1本ずつPRTIMESを使ってプレスリリース配信をしましたが、特に反響はなく、3月末に今後の施策をどうするか、マインドマップを上司と作成し相談していました。

<マインドマップでその時考えていたこと>
もっと情報発信がしたい(事業広報、採用広報文脈で)
→いくつかの案があった中、それならオウンドメディアじゃない?となり、実行することに。
→じゃぁ八重樫さん、編集長やってよ!ということで「やえがしひとり編集長」が爆誕。

このタイミングから私も正式に広報担当となり、会社のSNS運用も含めて情報発信について関わっていくことになりました。
前職では広報関係のお仕事はしておらず、未経験のスタートで広報ってなにするの?というところから始めました
広報業務の情報収集をしつつ、オウンドメディア運用をどうするかについても検討することになり、わたわたしていた記憶があります(笑)


■note開設前と開設直後にやったこと

じゃぁオウンドメディアをやろうとなった後、公式noteを立ち上げるまでに何をやったのか、開設直後に何をしたかについてまとめました。

1.オウンドメディアをどこでやるか?プラットフォームの選定

ブログサービス、WordPressなどいろいろ方法はありますが、最近noteのユーザー数が増えていることや企業公式のnoteも増えているということを知り、無料なのに広告表示もなく、シンプルかつ使いやすそうだったので、noteでやってみることに決定しました。note Proという企業向けのサービスもあると調べて分かりましたが、まずは無料アカウントでやってみることにしました。
※今は予約投稿などもできる個人向けの月額プランに入っています。

2.他社のnoteなどを読み漁る

クリエイターページや自己紹介文の作り方、どんな記事を上げているのかなど、様々な観点でいろいろな企業noteを見に行きました。
特に参考にしたのは、以下の企業の公式noteです。

SmartHR https://note.com/smarthr_co/

ベーシック https://note.com/basicinc

カミナシ https://note.kaminashi.jp/

どこのnoteも気合を入れて作られており、デザインから内容までほんとにいろいろ参考になりました。

3.プロフィールの設定と、最初の記事の作成

プロフィール画像やヘッダー画像、紹介文などをすでに運用していたTwitter、Facebookなどを参考に作成しました。画像はできるだけシンプルにコーポレートカラーとロゴだけにしています。(デザインできないということもありましたが…)

また、ユーザーが最初にnoteを見に来たときに、記事が1本だと、なんだこれだけかとがっかりして継続して見てもらえないのではないか、と思い、開設時に4本の記事をUPすることを計画しました。

書いたのは、自己紹介記事と、会社の事業内容、直近の登壇情報などの取り組みなどを記事化して下書きしておきました。
→このときたまたま書いた記事が、noteのITカテゴリにピックアップされたため、一気にビューが上がり、良いスタートを切ることができました。

自己紹介記事は大事なので、あとからリライトもしたのですが、今でもよく読まれている記事です。プロフィールに設定もしているのと、私のTwitterで固定ツイートにいれているので、相変わらずぼちぼちアクセスがあります。

あとはスキボタンを押したときに出る表示にもこだわりました。
(どんなものなのかはぜひ押してみてください)

4.個人Twitterアカウントの作成

noteに書いただけでは記事は読まれないということを知り、また他社のnoteを見ていた時にTwitterアカウントやツイート文を掲載しているnoteが多いと気づいたので、個人の広報用Twitterアカウントを開設しました。

Twitterアカウントの当初の目的は、VRC note記事のシェアと、広報さんとつながるためとし、記事を書いたらTwitterでシェアするように心がけました
この1年でフォロワーさんも2300名を超えて、広報さんを始め、様々な方々にフォローしていただきました。Twitter運用は私よりもすごい方々がたくさんいるので、そういった方々のほうを参考にしていただければと思います。
参考になった記事を掲載しておきます。


■note運用を始めてからやっていること

次は実際に運用を始めてからやったこと、やっていることをご紹介したいと思います。

1.掲載までのスケジュール案の作成

最初は記事作成と上司の承認にも時間がかかると考え、いつ記事を書いていつアップするのかというスケジュールを立てました。
具体的には、
・記事作成に2日
・上司の確認に2日
・上記が済んでから記事をあげる
ということで、4~5日かかると踏んで、スケジュールを立てました。
他にプレスリリースの配信なども予定を考えて、いつ忙しくなるのか可視化したかったというのもあります。

現在は慣れたので、そこまで具体的なスケジュールは立ててませんが、翌月のネタを中旬に考え、それに沿って週ごとの記事の準備をしています
旬なネタを記事化するときは、この限りではありませんが、1週間位でスピード感をもって対応するときもあります。

ちょっと脱線しますが、記事執筆には2時間~4時間ほどで(インタビューの書き起こしなどは結構時間がかかります)、その前の事前リサーチなども含めるともっとかかっているかもしれません。
私はメイン業務がnote作成となっているので、時間も割けますが、様々な業務を兼務している中でやるには効率的にすることが必要でしょう。その場合は、記事の更新頻度を抑えるなどで対応するといいと思います。

また記事をアップするタイミングについては、金曜日はあまり見られないのでできるだけ避けて、週の前半か半ばにアップできるようにスケジュールを立てています。今は水曜日か木曜日の朝10時~10時半にアップすることが多いです。午前中のほうがそのあとシェアしてみてもらいやすいなと感じています。

2.記事のビュー数の記録

土日はお休みしていますが、稼働日には毎日記事ごとのPV数をエクセルで管理しています。有料サービスになったら細かく楽にみられるのかもしれないけれど、そこまで経費使えないので、人力で記録しています。
(無料版でもビュー数はみることができますが、1日数回更新されてその時点の数字に変わってしまうので、毎朝確認することにしています。)

ただし1年間はビュー数は目標指標にしてませんでした。数字を追い始めると目的が失われてしまうので、あくまで記事の傾向をみるのと、モチベーション維持のための指標として私は使っています。
今はビュー数が上がるように数字も気にしています(笑)

3.記事のネタだし

これが一番大変でしたが、最初から4月~6月くらいのネタはしっかり考え、7月~12月は大雑把にこんなことをやりといなと考えて、ネタ案を出しました。先にやっておかないとすぐにネタ切れで運用が続かないのでは?と思ったためです。
最初は他社のnoteなどを参考にして、会社紹介やボードメンバーのインタビューがメインで、合間に事例紹介などを入れました。

ネタだしが今でも一番大変かもしれません。
現在は、会社のメンバーとの雑談だったり、エンジニアメンバーとブレストしてみたり、上司とブレストしてみたりしながらネタを考えています。

4.情報収集

これは広報としてという意味でもやっていますが、ネタを出すためにも業界情報などの収集はできるだけするようにしています。
note運用をして半年くらいでネタが尽きてきて(汗)、ニュースに絡めた記事なども書くようになりました。そういった記事は事業広報、採用広報とは目的が違い認知拡大とビュー数UPを目的としていました。そういった記事も最近は書いています。結果、様々な記事がそろうようになったことでいろいろな方面に見てもらえるようになったと思っていますし、ただ会社のことをプッシュするだけのメディアにはなっていないのではないかなと思っています。

5.いろいろな文章を読む、とにかく書く

もともとライティングスキルがあったわけではないので(個人的にブログとかはやっていましたが、だいたいすぐに飽きてお蔵入りしてきた過去があり)、Webのニュース記事からnoteの記事までいろいろなものを読んで、読みやすい文章について感覚を磨きました。
その他、kindleでライティングの本を読んだり、図書館でライティングの本を借りたりもしています。講座も機会があったら受けてみたいのですが、まだそこまでは至っていません。

あとは、とにかく文章を書きました。筋トレと同じだ!と上司に言われたのもあり、この個人noteのアカウントを立ち上げて100日間毎日更新をやってみました。今はぜんぜん個人noteでは書いてませんが、毎日更新をやってみて文章を書くことに抵抗感はなくなりましたし、新しいコミュニティができたり、スタエフに挑戦してみたり、インタビューをいろいろやってスキルを磨いたりと、始めてみる前には想像できないくらいたくさんいいことがありました。
文章書くのが苦手だ、という方はまずはつぶやきからやってみることをお勧めしたいなと思います。

まずはnoteのつぶやき機能や、Twitterなどで文章を書く、発信する練習をするといいと思います!

■記事作成で意識していること

最後は記事の作成で意識していることについて書き出してみようと思います。

1.見出し画像(サムネイル画像)にこだわる

noteのページや、SNSでシェアした際にもまず目に入るのが見出し画像なので、ここは毎回こだわって作っています。VRCにはデザイナーはいないのでいつも私の感性で好きに作っていますがw、一応考えていることもあります。

・コーポレートカラーのブルーを基調にする
見出し画像が並んだ際に、あまりにも色がばらばらだと見にくいし統一感もないので、見出し画像内にブルーを使うようにしています。
あとは、社員インタビューの見出し画像はテンプレートを決めて作るようにしています。
noteではCanvaをつかって簡単に作れるので、テンプレートなども参考にしつつ作成をしています。Canvaは無料でいろいろ作れるのでほんとにおすすめです。

・フォントもそろえる
あえて違うフォントを使うこともありますが、基本的には統一感を出したいのでフォントも同じようなものを使っています。

・記事のテーマにあった画像にする
これは当たり前ですが、記事の内容に合わせた見出し画像にしています。あまりごちゃごちゃやりすぎないように、シンプルですっきりした見出し画像を作るようにしています。

2.難しい言葉をあまり使わないようにする

これは読み手のことを考えてですが、どうしてもというとき以外はカタカナや英語表記の言葉は少なくなるように考えて書いています。あとは、漢字を書きすぎないことも読みやすさにつながるので、適度にひらがなカタカナをいれて書いています。

3.記事の長さを調整する

あまりにも長い記事だと読むのも大変ですし、途中で離脱してしまうので、1000~2500文字くらいになるように考えて書いています。あえて5000文字の大作にしたこともありますがw、基本は5分くらいで読める内容で、スマホで見ても苦にならない程度の文章量になるように考えています。

4.見出しを付ける、太字にする、画像を入れるなどで緩急をつける

記事によっては文章の緩急をつけるためにわかりやすい見出しをつけたりします(今回も長くなってしまったので、見出しをつけて読みやすくしています)。インタビュー記事などでよくやりますが、話の内容ごとに見出しをつけています。あとは強調したいところを太字にしたり、文章だけだと読み進めるのに辛くなるので、写真やイラストなどを挿入するのも心掛けています。


■最後に

noteの運用について振り返ってみて、意外といろいろ考えてやってたなと思いましたw
週1回の更新を意識してここまでやってきて、大変だったときもありましたが、やはり継続することで見てもらえるようになって、会社の認知度も上がったのではないかなと思います。

何より、採用で役立ったと人事担当者に言われました。スカウトメールでは書ききれない内容をnoteで書いてリンクを貼ることで、会社のことを伝えやすくなったと感謝されていますし、実際面談前に候補者がnoteを読んできてくれることで、より突っ込んだ話ができるようになったと思います。

始めてから継続していくまでには大変さもあるかもしれませんが、やることで得られるものはたくさんあると思います。悩んでいるならまずはやってみるのをオススメします。

このnoteが少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。

もう一度リンク貼っておくので、よければ覗いてみてもらえたら嬉しいです!



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やえがし|インタビュアー&ライター&PR担当
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