「TAR/ター」観てきました #128
塚口サンサン劇場でTARを観てきました。この映画気がつけば終わっていて、絶望していたのですが、サンサン劇場で上映してくれて本当に良かったです。それではネタバレありの感想です。
この映画、指揮者が主人公だけあって、結構専門的な? 音楽用語がでてきます。音楽関係は疎いので、正直な所、序盤はきつかったです。ちょっとわからなすぎて笑。なんとなーく、ターという指揮者はすごいんだなあーということを漠然と思いながら鑑賞していました。
物語は中盤から徐々に怪しくなっていきます。新しいアルバムを作るのに苦戦するター。さらにはプライベート関係での揉め事が増えていき、というより今までやっきたことが返ってきた感もありますが。。映画もどんどん不穏な感じに。なんかホラー映画ぽい感じがありました笑。
その不穏さとリンクするかのように、ターの心情、心理描写がどんどんおかしくなっていきます。話はどんどん悪い方に転がっていき、おかしくなっていくター。あのアコーディオン🪗弾きながらのアパート売り出す中の歌、地味に好きです笑。冒頭でも書いた通り、音楽の世界は疎いので、解釈が間違っているかもしれませんが、この映画は堕ちていくターと音楽業界の闇を丁寧に描いた映画なのかなと思いました。
最終的にターの今までの行いを悪意をもって晒され、色々な人から総スカンを受けて、音楽業界から追放されます。何もかも失い、実家に帰ったターは昔のビデオテープを再生します。そこにはおそらく指揮者になるきっかけとなった昔の音楽番組でした。それを観てターは初心を思い出します。もう一度一からスタートするのです。で、最後、遠い異国の地でオーケストラの指揮者をやります。これで物語は終わります。ちなみに最後のオーケストラはなぜか大人気ゲーム、モンスターハンターワールドのオーケストラコンサート。なぜに笑。あれか、音楽業界のモンスターをハントするってことか!
最後に。とても評価が難しい映画だなあと思いました。現に隣の隣のおじさんはイビキかいて寝てましたし。人を選ぶのかなあて。理解が難しいものの、ボクは好きな作品でした。おすすめはできないですが、映画好きなら観て損はないと思います。