飲み会が多い時期、知っておいて欲しい適正飲酒のこと
この時期は忘年会やクリスマス、お正月、とイベントの多い時期です。
イベントに参加していなくても、休日前には、「明日休みだからいいか」と気が抜けて飲酒量が増えてしまうということはありますよね。
それって本当に大丈夫なのでしょうか。
飲み過ぎなければ大丈夫だと思っている方も多いでしょう。
ところで、大量飲酒ってどのくらいだと思いますか?
二昔前(10年一昔)は、日本酒5合以上が大酒飲み、といわれていました。
けれど健康に影響が少ない飲酒量の研究が進んで行くにつれ、「健康に害のない飲酒量なんてない」と言う研究者も出てきています。
日本でも今年(2024年)健康に配慮した飲酒に関するガイドラインが制定されました。
それによると、男性でも1日あたりビールの場合500ml缶2本まで、女性と高齢者は1本までが適正飲酒量(とはいえ、害がないわけではない)です。度数の高いお酒ではそれより量は少なくなります。
そして1回あたり、男性でもビール1500ml以上だと大量飲酒になります。
この量を飲むと健康な若い男性でも、アルコールを全て分解するのに9時間以上かかります。
若い男性でも、背が低い方、痩せ型の方、逆に脂肪の多めな方、そして女性や高齢者だともっとかかります。
この間に運転をすると飲酒運転になります。
そして適正飲酒量だからといって毎日飲むのは絶対おすすめできません!
なぜなら、毎日飲むとアルコール依存症になりやすくなるからです。
アルコールは耐性(慣れ)が生じやすく、徐々に同じ量では酔わなくなります。
最初は350ml缶1本から始まったとしても、少しずつ求める酔いに必要なアルコール量が増えていきます。
お酒に強くなって酔わなくなってきた、という方、要注意です。
そこがアルコール依存症の入口です。
そのうち、
自分の健康(体調、検査値、身体の病気、怪我、メンタルヘルス)に影響が出ても、
仕事や経済的な部分に影響が出ても、
人間関係に問題が出ても、
自分の力では節酒したり、断酒したりできなくなります。
そうなったら専門的な治療を受けるしかありません。
楽しいはずのお酒で、自分の健康を害してしまったり、事件・事故を起こして他人を怪我させてしまったり、失業してしまったり、取り返しのつかないことが起きてからでは遅いのです。
酒に酔って病院で暴れた愛知県君津市の48歳女性市議が議員辞職「泥酔するほどの認識でなかった」警察が傷害等の容疑で捜査(東海テレビ) https://news.yahoo.co.jp/articles/ae13d951ffc2fa8049958ebed806582faa02de5f
お酒を飲む機会の多い時期だからこそ、もう一度自分とアルコールの付き合いについて考えておいてもらいたいと思います。
参考になるサイト
適切なお酒の飲み方 医療都市まつど|松戸市 https://www.city.matsudo.chiba.jp/iryoutoshi/healthcare/tekinaosake.html