献血で健康管理② 採血されやすい血管を目指して

検査で採血されるのが苦手という方がいらっしゃいます。痛いのが苦手というのは仕方ないですが、血管や健康状態に問題があって採血されにくくなっていることもあります。
こうしたケースは採血する側にもされる側にも不幸ですから、採血されやすい血管を目指していきましょう 💕
まずは血管自体が不健康な場合、採血されにくくなります。
①動脈硬化

高脂血症、糖尿病、高血圧などの影響で動脈硬化が進行してくると、血管内が細くなったり、逃げやすくなったりして採血されにくくなります。
②栄養不足
タンパク質などが不足すると、血管の弾力も低下してきます。血管が細くなったり、採血後に漏れやすくなります。
③体重過多・体重過少
献血をする人には少ないかもしれませんが、やはり脂肪が多いと血管が埋もれて見えにくくなります。体重が少なすぎると、栄養不足も手伝って血管自体が細くなり、循環血液量も減るので採血されにくくなります。
筋肉を鍛えたりストレッチをしたりすると血管が浮き出やすくなり、その柔軟性も高まります。適度な食事と、適度な運動が大切です。

健康状態を良くする
①脱水

脱水だと血管が細くなります。
献血では飲水指導がされますが、午前中採血予定の時は前の日にもしっかり水分を取り、利尿作用のあるアルコールやカフェイン含有物を控えましょう。
筋肉量が多いと筋肉に水分が蓄えられ、脱水を予防できます。
健康診断の日は飲水制限もあり、脱水に近い状態で採血するので余計採血が難しくなります。取りにくいと言われている人は、筋肉を鍛えましょう。
②冷え
エアコンや、冬の冷気で冷えると血管は細くなります。健康診断に行く時も、献血に行く時も、冷え対策は万全に。フロア内が寒い事もあるので、ストールなど、調整しやすいものを持っていくのは良い心掛けです。それでも寒かったらスタッフに相談しましょう。
ホカロンなどを握っておいて循環を良くするのもいいでしょう。
③睡眠不足
睡眠不足だと交感神経が優位になって血管が細くなりやすくなります。
赤十字のサイトだと、睡眠4,5時間以上(何故か記述に差あり)となっていますが、できれば6時間以上とっておいた方が、採血後の気分不快も防げます。

気をつけていても日によって血管の状態は違います。検査時看護師サイドで安全に採血できないと判断されてもゴネている人をたまに見かけます。
医療関係者は、献血を受ける側、する側、両方の健康に配慮しなくてはなりません。
今日は献血できません、と言われたら素直に受け入れ、自分の健康をより良くするための行動を取りましょう。
それが細く長く献血を続けるコツであり、自分の健康を保つことにも繋がるのです。


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