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献血で健康管理⑨ 献血160回の私が、毎晩20分かけて歯みがきしている理由

健康のために献血をし、献血のために健康維持を心掛けています。
そして、献血のためにも健康のためにも大切なこと、それは良い血管を維持することです。

実際、病院で働いていると、人間は血管が弱くなると様々な病気になるし、病気になると血管が弱くなることが分かります。
 さらに血管が弱くなると、点滴が漏れやすくなったり、採血しづらくなったりと、検査や治療にも差し障りが出てくるのです!!

もちろん、血管が弱くなる直接の原因は、低栄養や高血糖、高血圧、脂質異常症などが引き金となって起こる動脈硬化であることが多いのですが、その前段階の状態として、「慢性炎症」というものが注目されてきています。

何らかの炎症が持続することで、結果的に血糖が上がるなどの防衛反応が起き、それが病気につながっているという仕組みが見えてきたためです。

慢性炎症を引き起こす代表的なものとしては内臓脂肪型肥満が挙げられますが、同様に歯周病も多くの病気の引き金となることがわかってきました。

歯周病は成人の8割がかかっているといわれる国民病です。
ほとんどの方が、朝起きた時に口の中が不快だと感じる体験していると思いますが、これは歯周病によっておこっています。
放置していると口臭の原因になったり、歯みがき時の出血などが出現し、ひどくなると歯に隙間ができたり、歯肉が腫れて痛みが出てきたりします。
それだけではなく、そうした炎症が持続することで認知症、早産、メタボリックシンドロームなどのリスクが上がってしまうのです。


詳しい仕組みは下のURLの記事をご参照ください。

これを防ぐためには、特に夕食後の丁寧な歯みがきと定期的な歯科検診しかありません。
歯みがきは、全ての歯を1本ずつ内側、外側、歯と歯の隙間、噛み合わせ部分の5面をきちんと磨く必要があります。
歯ブラシだけでは隙間は磨けませんから、ワンタフトブラシ、フロスや歯間ブラシの併用が必須です。
私はY字のフロスが1番使いやすいのでこれを使っています。
舌にも汚れが残りやすいので、優しく舌ブラシで取ってあげます。それからマウスウォッシュなどで仕上げをすると、20分はかかってしまいます。
子供の頃使ったのと同じみがき残しを赤く染める薬剤が薬局に売っているので、自分がみがき残しやすいところをチェックしてみるのもいいでしょう。
これだけやると、朝起きた時に口の中が気持ち悪いと感じることはほとんどなくなります。

歯の健康を保つことが全身の健康にかかわっていることが、もっと周知されるといいなと思います。

歯科コラム:歯周病と心疾患、脳血管疾患について|阿久比で歯医者をお探しなら関歯科医院へ
https://www.sekishika-clinic.com/2022/02/11/769/

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