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「知っている」は他人ごと、「振り返って」自分ごと。【HSP講演会開催報告】
「お話を聴きながら、自分の子どものことを思い出し、
何度か涙が出そうになりました。」
青森市在住のお母さん
「HSPチェックリストをやってみると、
自分自身がだいぶ当てはまると思いました。
思い返せば、こども時代には自分の扱いに困ることが多かった。
急にいろいろなことを思い出しました。」
青森県内の学校の先生
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7月29日に、東青地区特別支援連携協議会様のご依頼で
HSC(ひといちばい敏感な子)の特性と強みを引き出す関わりについて講演をさせていただきました。
HSP・HSCは障害や病気ではありませんが、
学校現場では不登校の要因のひとつになる等、実際に困っている子どもが多いので、今年の講演の主題に選んでいただいた次第です。
学校の先生や特別支援コーディネーター、幼・保・認定こども園、放課後等児童デイサービス、相談支援事業担当者など、
地域の子どもや保護者の相談先にあたる方々にHSCを知って頂けた意義は大きいです。
動員143名!
会場には、HSCと思われるお子さんを育てているお母さん・お父さんもいらしてくださいました。
おそらく、この日、会場にいたほとんどの方が
「困っている子を支援する」という意識でお越しになったと思います。
・HSCはどんな特徴があるのだろう?
・何に困っているの?
・どんな支援が必要?
・どうしたら学校や社会で不適応にならない?
実際に、このような質問が事前に寄せられました。
しかし、私がお伝えするとしたら、
HSCは困っている可哀そうな子だから、助けてあげてね!というメッセージとは真逆なのです。
講演会を聴くのは、知らないことが「知っている」になる段階です。
知ることは大事なことです。
私も教員時代から研修会に参加し、学ぶことが好きでした。
知らないことがあっては、実際に対応する子ども達に申し訳ないと思っていました。
だけど、今は全く異なる考え方をしています。
「知っている」はまだ他人事。
「振り返って」初めて自分ごとになるんです。
HSCの特性を知った。
チェックリストをしたら当てはまった。
自分は小さい頃、どんな子どもだった?
クラスメイトとの関係で、何を感じてきた?
大人の関わりに、どんなことを思ってきた?
自分の子どもがHSCだと知った。
うちの子は、何が心地よくて、
何を嫌だと思っているんだろう?
こだわりが強いと決めつけていなかったかしら?
どのように感じているか、耳を傾けてきただろうか?
HSP・HSCについて知っても、正直よくわからなかった。
隣の人は、うちの家族は、クラスの子はどうだろう?
自分の感じている気持ち・感覚と、
どのように違うのだろう?
このように振り返って、考えて、
他の人と意見を交わして、初めて「自分ごと」になります。
冒頭に書いた講演会に参加してくださった先生や保護者の声は、
まさに他人ごとから、自分ごとにステージが変わった瞬間でした。
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違いから対話で理解を創る
HSPに関わらず、障害や病気、家庭環境なども同じこと。
講演会の中で「前提」としてお伝えしたことですが、
人は自分の感覚しか分からないのです。
他人の体と心で生きることはできないので、
どうしても「自分の感覚」で思考し、判断せざるを得ない。
では、どうしたら共に生きる人と理解し、認め合えるのか。
私は「想像力」と「対話」に尽きると考えます。
「私があなたの立場なら、こんな風に感じるけど、
あなたはどう感じているの?」
「私は~のように感じているよ。」
聴き手は、相手が感じていることを追体験しようと、想像力を働かせて聴く。
話し手は、自分が感じていることを、「どうせ分かってもらえない」と思わずに素直に話してみる。
誰一人同じ感覚を持つ人はいません。
違いがあるからこそ、対話で理解を作っていけばよいのです。
このように考えれば、「困っている子を助ける」にはならないはず。
ただ目の前にいる大切な人の声に耳を傾け、
否定せずに「あたなはそう感じているんだね」と聴くこと。
「何か私にできることがある?」と尋ね、心からの応援の気持ちで関わることです。
ひといちばい変化に敏感な子どもHSCは、
このくらい細やかな変化でも、十分に大人が何か変わったぞ!と気づくでしょうから。
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ひといちばい敏感な人・子について知ると、自己理解・他者理解が進みます。心理的安全性のある空間で、神経系エクササイズを取り入れたワークをします。敏感さをやわらげ、心地よく過ごせる大人と子どもが増えることを願って、「HSP・HSC講座」等を開催しています。
各種講座はリクエスト開催です。
2時間の講座、個人セッション60分付き…5,800円で行っています。
noteの感想やご質問、講座のリクエストは、公式LINEにご連絡ください。
公式LINE https://lin.ee/9vxGZUD
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心理カウンセラー・コーチ
ゆずりやあやこ
~こころの矢印を変えれば、うまくいく~
・自分の特性や家族の悩み
抱え込まずに手放す方法
・人に振り回させずに、楽に生きるヒント
などは
@ayako_yuzuriya プロフィールのリンク
公式LINEでも配信しています。
■経歴
元特別支援学校教諭 13年
こころと発達の専門性を活かし、スクールカウンセラーに転身。
2022年~プロコーチとして独立。
アナザーヒストリー認定プロコーチ
2023年~HSP未来ラボ青森 代表
(月1回オンライン無料お話会開催)
■HSP×幸せの心理学(アドラー)×アサーティブコミュニケーション
3年間で70名の女性の継続サポート。
「自己受容が進み、自分軸で生きられる」
「家族の悩みが解消される」個別相談・講座が人気。
■青森在住、37歳、共感力が高く涙もろいHSP
癇癪多め8才男子&甘えん坊5才女子
HSC2児を育てる母
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