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私の光る君へ〜大河「光る君へ」32話・誰がために書く〜雑感、見逃した方もどうぞ

1005年3月27日
 一条帝(塩野瑛久)と亡き定子(高畑充希)の長女、脩子内親王(井上明香里)の裳着。伯父にあたる伊周(三浦翔平)が登殿し、大臣の次の席次に就く、勅許。帝の道長への牽制。
 ドラマは、腰結役は、大叔父・左大臣道長(柄本佑)。
【偉そうな伊周が公卿たちを移動。慌てるお雛様=上地雄輔・道綱、秋山竜次・実資のほっとコンビ。】~タイトル~

 春。仏に手を合わせ、亡き母を偲ぶまひろ(吉高由里子)と、乳母いと(信川清順)。
 物置の方では、乙丸(矢部太郎)ときぬ(倉下穂波)の犬も食わない夫婦喧嘩。
 左大臣に渡した物語はどうなったか、いとに問われ、
「きっと帝のお気に召さなかったのでしょう…あれから書きたいものが沸き上がってくるの…今は自分の為に書いているの…」とまひろ。
【生活苦に追われてきた、いとは本当に困惑。】

3月31日土御門邸、漢詩の会。道長は親しい貴族の中に、伊周・隆家(竜星涼)も招待。
「私のような者までお招き下さり、有難き幸せに存じます。」と伊周は殊勝な挨拶。漢詩も上出来、皆涙を流す。
 帰り、斉信(金田哲)は感動しているが、公任(町田啓太)と行成(渡辺大知)はイヤイヤと賛同せず、公任は道長の懐の深さを示した態度を褒める。
【道長は「氏の長者」らしくしないと。F3は「被け物・カズケモノ」の絹を肩にかついでいる。参加者全員に⁈出費❢『小右記』だと馬❢って❢蚕飼って機織りして、良い馬都に送る、人民の気持ちの、東人の私…】

 内裏。帝は道長に、伊周を陣定に復権させろと、ごり押し。
 道長が、例の物語はと尋ねると、「忘れておった」と嘘をおっしゃる帝。がっかりの道長も、子供っぽい。着替えて、それをそのまま、まひろに…。
 「力及ばず、申し訳ございませぬ。…帝にお読みいただくために書き始めたものではございますが…今は書きたいものを書こうと思っております。」
「それがお前がお前である為の道か」
「さようでございます」
 執筆に集中するまひろ、程よい位置で出来立ての原稿を読む道長。「おれの惚れた女はこういう女であったか」

【いいですね~この二人の距離感~これならソウルメートかな⁈】

 7月21日 実資・公任・斉信のコント。
 帝のお詞「去年の十月以降、左衛門督は内裏に参ってこない。きっと思うところが有るのであろうか。そこで一階を賜う。早く参って政務に従事せよ」
 前年下位だった斉信に位階を越えられ、出仕せずごね続けの公任は、実資の指南で辞表を提出し、逆に、帝は斉信と同じ従二位とした。
 日頃、厳格なはずの実資が、日記でもこれを喜んでいる。
【実資は男子に恵まれず、従弟で才能豊かな公任が大事だったのだろう。】

内裏・藤壺。
 彰子(見上愛)の前で、敦康親王に「投壺」を献じ、遊び方を教える道長。【敦康役の池田旭陽君が可愛いらしく、今後の運命を思い切ない。】
 そこへ、予告なく、帝のお渡り。
 帝はいきなり、「読んだぞ、あれは朕へのあてつけか。」と言い、筆者を問い、道長が以前の目通りを伝えると、会ってみたい、ただし続きを読んでからと言う。

 そこで道長、大急ぎ着替えて、為時(岸谷五朗)邸へ。
 道長氏、来る道々、作戦を立てたのだろう。まひろに、即、中宮彰子の女房にならぬかと、頼み込む。物語ならここで書いて渡す、と言うまひろに「帝は博学なお前にも興味がおありなのだ」と、告げる。まひろは、むっとして「おとりですか」と言い、道長は「そうだ」と言う。

 道長氏はまひろに「考えてくれ」と去るが、すぐに計画を嫡妻・倫子(黒木華)に話し、賛同を得る。
 まひろとの関係を「公任に面白い物語を書く女がいる、と聞いた。」で乗り切るが、倫子夫人とぼけているだけかも…。

 まひろは、父・為時に出仕について相談し、「帝の覚えめでたく、その誉を持って藤壺に上がるのは悪いことではない。」と言われる。
 まひろにとって、出仕は生活の為。気がかりは幼い賢子。道長は、連れてきても良いと言うが、為時は内裏は幼子には不適切だから、自分といとでみると言う。
 賢子は寂しげだが、じじが可哀そうだから行かないと言う。まひろは「寂しかったら月を見て、私も同じ月を見ているから」と言う。賢子怒ってるね⁈【働く母には、ずんとくる場面。】
 
 藤壺に挨拶に出向くまひろ。
 働く母の先輩で、旧知の赤染衛門(凰稀かなめ)に後宮を案内され、中宮彰子について「奥ゆかしすぎてよくわからない」と聞かされる。

 9月26日。安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)の危篤に馬を走らせる道長。
「お顔を拝見してから死のうとお待ちしておりました。」
「ようやく光を手に入れましたな。…。」
「ただ一つ…光が強ければ闇も濃くなります。その事だけはお忘れなく。」「呪詛も祈祷も、人の心のあり様なのですよ…何も恐れることはありません。思いのままにおやりなさいませ。」
むせび泣く須麻流(DAIKI)。大切な支えを失うことを悟り、長い間世話になった、と頭を下げる道長。
 その夜、予言通りに清明は星へと旅立つ。
【瞳に銀河を写す演出は、史上屈指の天文博士への美しい儀礼。濃い闇が怖いけれど…】


 藤原伊周を陣定に召しだす、宣旨を下す帝。ざわめく公卿たち。
【道長派に見える、公任も行成も、迷っていたらしい。左大臣殿は…と愚痴る右大臣・顕光(宮川一朗太)は道長従兄で、伊周に位を狙われる側。左大臣をかばう、大納言・道綱は道長異母兄で仲良し。大納言・実資は長徳の変の時、検非違使庁長官で、伊周を捕えたので、気まずい。】

11月15日  中世の人々が不吉と畏れた月蝕。
 その深夜、内裏・賢所近くで出火。敦康親王が心配で藤壺に駆けつけた帝は、図らずも彰子を助け出し、彰子の乙女心が…。
 三種の神器の一つ「八咫鏡」が焼失。東宮・居貞親王(木や村達成)は、出火は伊周を内裏に戻した祟り、「天が帝に玉座を降りろと言うておる」と、叔父道長に言い放つ。
 道長は、彰子救出のお礼を帝に言うと、「中宮、中宮、と疲れる、下がれ。」と言われ、戻る廊下で、漢詩の時と違って、挨拶もせず尊大な伊周とすれ違う。
 伊周は帝に、出火は自分の反対者の放火だと「信ずるに足る者は、私だけ…」と自分推し。
【月蝕を狙った放火だと思う❢誰が犯人か…と闇が深い。】

 道長の執務室。火事避難の不手際を、行成が敦康親王様別当として、詫びるが、道長は苛立っている。そこへ、伊周の弟・隆家が割り込んでくる。行成は、兄弟で策を弄しているのだろうと言い、隆家とけんかになりそうになる。
 
12月29日【有力説では、源氏物語は帚木・空蝉・夕顔は既に書かれていた可能性あるが、紫式部の出仕はもう2年ぐらい後の同日。】
 為時に「帝にお認めいただき、中宮様にお仕えするお前は、我が家の誇りである。」「お前が女子であってよかった.。」と言われ、涙のうちに賢子をよくよく頼み、出仕するまひろ。
 藤壺の廊下には、彰子付きの女房がずらっと、いやぁな雰囲気でまひろを待っている。
【女房たち、実は身分が高い。まひろには居辛い世界。】

※次週から俳優名をカットしてもよろしいかしらと思います。


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