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memoQ Day Osaka 2024に参加してきた

2024年11月1日に、大阪でmemoQ Dayが開催されたので参加してきました。

memoQは、翻訳支援ツールの1つで、一番有名なのはTradosかと思うのですが、2番手、3番手には入る、業界でもだいぶ有名になったツールです。

私は、特許翻訳の仕事を始めた(厳密にいうと、始める前の勉強中の)2015年末から使っており、そのソフトの軽さと使いやすさで、翻訳支援ソフトの中では1番気に入っているもので、最新情報をキャッチアップするために参加してきました。

このリアルイベント自体が5年振りのようで、自分の参加は初めて。


ちなみにですが、このmemoQは本社がハンガリーのブダペストにあり、かつて2年ほどハンガリーで生活をしていたときは、この本社にも訪問したことがありました。


イベントは、淀屋橋近辺のセミナールームで行われ、午後一から夜までなかなか濃密な半日プログラムでした。

プログラム一覧


前半は、個人翻訳者向けのmemoQの案内で、後半は会社(プロジェクトをアサインする側)向けの案内と、毎年ハンガリーで行われているmemoQ fest(ユーザーの交流会)の参加話などについてでした。


私が使っているソフトのバージョンが最新版ではないので、いくつかの機能のキャッチアップができていなかったのですが、それらの存在を知ることもできたので有益なイベントとなりました。


コーヒーブレイクには、ハンガリーのチョコを食べ



最後の交流会・懇親会では、ハンガリーワインとハンガリー料理(? サラミやチーズなど)を口にしながら、素敵なひとときを過ごせました。


有名なハンガリーワインのエグリビカベール(エゲルワイン)
エゲルと双璧をなす有名さのトカイワインも


トカイワインは貴腐ワインで有名で、トカイアスーの5プットニョス(糖度の単位、6が最大で、数が大きいほど甘い)2017
ハンガリーで何度も食べたような料理


参加者と交流をしてみて驚いたのは、意外と特許翻訳者が多いことでした。話をした中でも、自分を含めずに4名おられて、実は参加者の3~4割は特許関係の方なのでは、という感じでした。


あと、これは今回のセミナーとは直接関係ないのですが、私が7年ほど前に、当時自分が知っている翻訳支援ソフトに関する全てをまとめた本「翻訳ツール大全集」を電子出版したのですが、


この本を手に取って下さった方も何人か参加されていたようで、「あの本を書かれた人ですよね?」と、色々とお礼も言われ、何か場違いのような感じに思いながら、内心とても嬉しかったです。

一番驚いたのは、特許事務所で翻訳ソフトを導入するにあたり、この本を読んでmemoQを実際に導入するように、上層部に働きかけた方もいたことでした。それが理由で、職場ではmemoQが使われているんだとか。


自分自身も、memoQの使用歴は特許翻訳者のキャリアとほぼ同じ長さになっていますし、このソフト無しでは今の自分はなかったと思っているので(実際、翻訳ソフトの中では一番使いやすいと思っています)、こういう機会を通して、自分が取り組んできたことが一定の評価を受けたのを確認できたのは冗談抜きで、照れ隠しなしで嬉しかったですね。


今後は、memoQのエバンジェリストとしても活動をしていきたいと思ったのと、来年以降はmemoQ festに参加したいと思いました(ブダペストに住んでいたときに参加しとけば良かったと、本当に後悔しています。当時はそのイベントの存在を知らなかった可能性もあるのですが)。


memoQ Dayのイベント自体は、来年以降も東京や大阪で開催されると思うので、気分転換やネットワーキングも兼ねて参加したいとも思いました。


そういえば、普段は同業者(翻訳者)とは全く交流がないのですが、今回のイベントを通して、少しは交流してみるのもいいのかな、と思いました。

普段は主にTwitterを通して弁理士の方との交流が多くなっていますが、それだけだと視点のたこつぼ化が起こってしまうのかなとも思うようになりましたね。

というか、もともと、翻訳者同士で交流しても視点に多様性と厚みがでないなあと思い、こっち方面にシフトしたというのがあるのですが、その揺り戻し期のようになっているのかもしれません。


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