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【塾生通信#12】世界で羽ばたくために

こんにちは!薮中塾6期生の老松京香(おいまつ きょうか)と申します。
東京外国語大学・国際社会学部の2年生で、英語およびイギリス・アイルランド地域を専攻しています。
まだ学部2年のため教養科目が中心ですが、来年度からは国際協力や開発社会学、とりわけ国内外の難民問題について学んでいくつもりです。

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↑アイルランドでの短期留学プログラム後の一枚

入塾するまでの私

さかのぼること7年前。
中学1年生の私は、英語が大嫌いでした。
当時は「日本人なら日本語だけやっていれば十分でしょ!」が口癖で、学校の補習常連組でした。

学年が上がり、得意科目がないことに焦っていた私は、思いきって英語を得意科目にしよう!と決心。
夏休みには泣きながらも毎日必死で英語に触れた結果、秋以降少しずつ成績が上がるにつれ英語が楽しくなっていきました。
こうして苦手科目を克服した後、高校時代には英語の学習に没頭しました。

国際協力への関心から、将来は国際機関で働くことを目標にしていたため、ネイティブレベルの英語力をつけたいと思い、東京外国語大学に入学しました。

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↑外大恒例・ボート大会にて。右から2番目が私です。コックスでした。

入学して約1年が経った頃、楽しい学生生活を送ってはいたものの、もう少し日常に刺激がほしいと考えるようになりました。
大学の授業は充実していたのですが、体感としては、やはり知識伝達型のものが多く、自らの意見を発信する場が少ないように感じていたからです。

学生同士が本気でぶつかり合って議論する機会、論理的思考を養う機会、恥ずかしがらずとにかく意見を述べる機会、自分と視点の違う人たち(例えば理系や社会人の人たち)と交流する機会を求めていたちょうどその頃、母から「これ見つけたけど面白そうじゃない?」と勧められたのが、昨年度の薮中塾公開イベントでした。

入塾のきっかけとなった公開イベント

「せっかくだし、大阪旅行も兼ねて聞きに行ってみるか!」という安易な気持ちで参加した公開イベント。
これが、のちに私が入塾を決意するきっかけとなりました。

イベントでは「Speak out with logic!」という信念に貫かれた発表を聞き、なんて志の高い人がいるんだ!と、軽くショックを受けました。
同時に、「来年は私がこの舞台で発表したい」という思いを強く持ち、すぐに薮中塾への応募を決めました。
わざわざ東京から足を運んで本当によかったなと思っています。

入塾してからも改めて思うことですが、はるばる東京から毎月参加したくなるくらい、薮中塾は魅力的な環境です。
ここまで多様なバックグラウンドを持った人々と真正面から議論できる機会というのは、薮中塾以外に聞いたことがありません。
また、東京で育った私にとっては、関西圏の若者と親交を深められるというのも魅力的でした。

薮中塾に入ってからの成長

薮中塾に入ってから成長した点は、大きく2つあります。

①論理的に話す力
入塾前の私は、人前で話すことに抵抗は感じないものの、話の論理性に欠ける人でした。しかし、それから7か月が経った現在、私の長年の課題であったこの論理性という部分に、少しづつ変化が表れてきたように感じています。
例えば、人前で自分の意見を述べる際には、初めに結論を端的に述べてから理由に入るようになりました。読書中も、入塾前には読み飛ばしていたであろう部分に対して、なぜ筆者はこのように考えるんだろう?これは論理的に破綻しているのではないか?という具合に、論理性を意識するようになりました。

②イベント運営やMTG開催に関するロジ
もう一つ、事務的なスキルも身に付けているところです。塾生にはロジに長けた大学院生や社会人の方もいらっしゃるため、効果的なアジェンダの作り方であったり、イベントの運営方法、スケジュールの立て方などを、周りの人から盗み見て学んでいます。

薮中塾の中での私

〇これまで
・場を円滑にする役割

主にミーティングの際ですが、その場を円滑にする役割を果たすことが多かったように思っています。例えば、発言しにくい雰囲気では先陣を切って話し出してみたり、誰かに質問を投げかけてみたり、少し冗談を言ってみたり。今年はオンラインでの活動がメインのため、こういった気配りも忘れないよう心掛けています。

・ほうれんそう

上に似たことですが、塾生とのコミュニケーションを積極的に取ること、いわゆる「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」を実現できたと思っています。

〇これから
・12月勉強会

12月勉強会では、私がピッチ大会で取り上げた難民問題を扱う予定です。

2019年末時点で、紛争や迫害により故郷を追われた人の数は7,950万人となりました。全人類の1パーセント、地球上の97人に1人に値する数です。
(参考:UNHCR https://www.unhcr.org/jp/global_trends_2019 )
…ドイツの庇護率は約44.3%、フランスは約28.3%です。一方、日本では難民認定に限れば0.4%、人道的配慮による在留許可を加えてもわずか0.7%の人にしか庇護が認められていません。
(参考:難民支援協会 https://www.refugee.or.jp/jar/report/2018/02/13-0002.shtml )

確かに日本ではなかなか耳にしない話題ですが、「自分には直接関係ないから、難民のことなんて知らない」と、目を背けたままでよいのでしょうか?
将来世界で活躍するであろう薮中塾生には、ぜひともこの現状について知ってほしい・各自の専門性を活かしつつ考えてほしい、という強い思いがあります。

・2月公開イベント
私が入塾を決めたきっかけである2月公開イベントの係に立候補しました。私たち6期生の集大成として、かつ来期以降につなげる会として、積極的にコミットしていきます。

・菜食主義に関するミニ勉強会
これはまだ企画中なのですが、ビーガン・ベジタリアンといった菜食主義に関するミニ勉強会を開催したいと考えています。これは、私自身がフレキシタリアン(パートタイムビーガン)であることに着想を得たものです。
難民問題に関してもそうですが、私としては、日本であまり知られていない問題をあえて取り上げることを目標にしています。いわば、塾生の0を1にするミニ勉強会です。私は塾生のみなさんに最初の「きっかけ」を提供する存在になれたらと思っています。

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↑メキシコ・メリダにて。文化の違いって本当に素敵ですよね。

卒塾後の展望

私は将来、社会的に立場の弱い人々の支援(とりわけ国内外の難民支援)に携わりたいと思っています。
国際機関で働くために必要な「Speak out with logic!」の力を卒塾までの残り5か月で鍛え、海外でも堂々と自分の意見を言える日本人になることが目標です。
現役の薮中塾生でいられる期間もあと半年を切りました。あらゆる人を受け入れてくれる環境に感謝し、残りの日々も悔いのないよう積極的にコミットしていきます!

ここまでお付き合い頂きありがとうございました!

老松京香

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