自分の「当たり前」をアップデートしていきたい。『メイクがなんとなく変なので 友達の美容部員にコツを全部聞いてみた』感想文
言われてみると当たり前のことなんだけれど、自分だけでは気づけないーー。
そういう発見がいくつもあった本でした。
帯に書かれていた「5年以上同じメイクのあなたへ」、まさにその通り。
スキンケアは結構いろいろ調べてみるのですが、メイクにはいまいち興味が持てず、どこかで知った方法を、なんとなく長年続けてきていました。
でも、もうなかなかの歳だし、こんなんでいいのかな……?
そんな気持ちに応えてくれた本でした。
「目からウロコ」がいくつもあったのですが、中でも印象的だったパンダさん(BAさん)のセリフをいくつか。
p57「やってもやんなくても同じかなって」
アイメイク、1m先から認識できないくらいなら「やってもやんなくても同じ」。人と人が話す距離はおおよそ1mだそうで。
メイクが自己満足なのはたしか。
でも、例えば仕事に行くことを想定したら、人から見えないメイクって意味ないですよね……?
メイクに「距離」を考えたことはなかったなぁ。
p159「『なんとなく』でアイテムを選ばない」
自分の肌をよくよく見て、本当に必要なものを選ぶのが必要だよって。
こういうのって、実は理由になっていない理由だと気付かされました。
芸能人の人とも、インフルエンサーの人とも、私の肌はちがう。
なのに「オススメを真似しておけばいい」って、思考停止ですよね。
本気で自分のことを考えるなら、本気で自分のことを見つめなければいけない。
p170「『使用方法』の説明読んでほしい」
いつの間にか、使用量を少なめ少なめに設定していってしまうのは私だけでしょうか。
コスメもスキンケアも、とりあえず説明書に従って使ってほしいと。
「効果がなかった」と嘆くのは、それから。
先日、化粧品カウンターへ行ってみたのですが、「思い切ってこのくらいの量を使ってください」と言われました。
私の想定よりも2倍近い量でしたが、それが効果がある量ということ。
それに従わずに「効果がない」なんて、何様……!?
番外編:具体的にタメになったこと
実際に、この本を読んだ後にいくつも買い足したものがありました。
(p103)透明ポリマーの下地
下地が透明……!?
それでカバーできるの!?
と、本書通りに思ったわけですが、本当でした。
透明に慣れたら、色付きも試してみたり。
(p108)メリハリ
メイクって、「顔全体が同じトーンになること」が大事なのかなと思っていたのですが、そんなことはなかった。
そもそも顔には凹凸があるものなので、それを上手く生かすことが大事っていうのがすごく腑に落ちた……!
なんのプロでもないのに、「何年も続けているから」と自己流でいるのはメイクだけではないと思う。
そのことに気づかせてくれた一冊でした。
メイクに限らず、自分の「当たり前」は常にアップデートしていきたいな。
素敵な一冊をありがとうございました。
何度も読み返して、自分の顔に合うメイクを見つけたい。