まげわっぱと漆塗り
白米は炊き立てが好きだ。
できることなら、毎回炊き立てを食べたい派なのだが
食べきり量炊くのはなかなか至難の業である。
20代、秋田の曲げわっぱがほしくて大館に旅行に行った。
我ながらとても渋い趣味だと、今にして思う。
まげわっぱのおひつを購入したのだが、
その後、仕事と子育てに忙しい中、丁寧に扱う自信がなく、
戸棚に飾り、見てはニンマリとするだけの日々が続いていたのだが。。。
天然木の弁当箱は、抗菌作用があり腐りにくいと聞いたので
ここ何年かの猛暑でご飯の保存に悩み、使い始めたところ、、、
秋田杉の曲げわっぱは、ご飯の水分を適度に保ってくれ、
冷めてもふっくら、
そして、ほんのり杉の香りも手伝って、とても美味しい。
使った後は、熱湯でササっと洗い、伏せずに乾かせばいい。
たいして忙しくない最近は、ついたご飯をカピカピさせることもなく
上手につきあえている。
浄法寺塗りのお椀に注いだお味噌汁と、ぬか漬け、それに
このご飯があれば、もう最高!!
それだけで軽く2膳はいけてしまうが、原八分目で我慢することに。。。
(ちなみに、ぬか漬けは、Muji発酵ぬか床でお手軽簡単に始めた初心者)
そして、漆塗りといえば、このフリーカップの使い勝手の良さ。
そばちょこはもちろん、大根おろしや副菜の小鉢にしたり
調味料をあわせるにも、台所で手に取る率高め。
エスプレッソなんかを飲んでも、口当たりよし。とても万能選手。
瀬戸物と違って、軽くて割れにくいというところも、
手にとってしまうところかも。
もうひとつ、口当たりがいいといえば、この木のスプーン。
グラタンを食べる時も熱くないし、ヨーグルトやシリアルを食べる朝など、手っ取り早くついつい手にとってしまう。
このふたつは、何気に子供もよく使ってる気がする。
職人さんが、ひとつひとつ丁寧に作るものに心惹かれ、
手にとって使えば使うほど、愛おしさがわいてくる。
そういう意味では、なるべく早く出会ったほうがいいと思う。
できるだけ長くつきあうためにも。
愛おしいもの達に囲まれて、心豊かな生活をおくれている今、
幸せを感じるととに、もの作りを極める作り手の皆さんを、
とても尊敬する日々である。