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【アラブ料理紹介第6弾】中東イエメン料理の最高峰 マンディ

中東料理を語る上で、アラビア半島発祥の「マンディ」を外すことはできません。この香り高いご飯料理は、アラビアの豊かな文化と歴史を体現する一皿として、多くの人々に愛されています。

マンディの特徴は、何といってもその独特の調理法にあります。炭火と地中に掘られた伝統的なオーブン「タンドール」を使い、肉と米を一緒にじっくりと蒸し焼きにすることで、ふっくらとしたご飯と柔らかい肉が一体となった深い味わいを生み出します。肉には主にラムや鶏が使われ、クミン、カルダモン、クローブ、シナモンなどのスパイスが絶妙に調和した香りが特徴です。

また、マンディのもう一つの魅力はその「共有の文化」です。アラビア半島では、家族や友人と一緒に大皿を囲み、手で食べるのが一般的。こうした食事のスタイルは、単なる食事を超えて、絆を深める重要なひとときとなっています。

マンディは特別なイベントや祝祭、結婚式などでも振る舞われることが多く、その場を彩る主役となることもしばしばです。一方で、近年では専門レストランが増えたことで、日常的に楽しむこともできるようになりました。

日本でも、中東料理の人気の高まりとともに、マンディが楽しめるレストランが登場し始めています。また、自宅で挑戦できるレシピも数多く公開されており、オーブンを活用すれば伝統的な味わいを再現することが可能です。

マンディは、アラビア半島の食文化とホスピタリティを象徴する料理です。その香り豊かな一皿を通じて、遠い砂漠の地の風景や人々の温かさを感じてみてはいかがでしょうか。

材料とレシピは下記をご参照ください。
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【材料】(2人分)
・マリネ
鶏肉(手羽先)12本
玉ねぎ 1/2個
黒コショウ 適量
カルダモンパウダー 大さじ1
クローブ 3個 ※パウダーの場合は小さじ1
塩 8 g
油 大さじ2

・マンディ米
米 240 g
玉ねぎ 1/2個
カルダモンパウダー 大さじ1
クローブ 3個 ※パウダーの場合は小さじ1
シモナンスティック 1個
カシューナッツ 適量
ギー 大さじ1.5
塩 小さじ2
水 適量

・マンディソース
トマト 2個
ニンニク 2片
玉ねぎ 1個
塩 小さじ2
黒コショウ 適量
カルダモンパウダー 小さじ2
クローブ 1個 ※パウダーの場合は小さじ
1/2 固定スープの素 1個
水 600 mL 油 大さじ2
※手間と感じる場合は、マンディソースを作らなくても良い。ソースの代わりにプレーンのヨーグルトでも良い。

【作り方】 1. 鶏肉にみじん切りした玉ねぎ、黒コショウ、カルダモンパウダー、細かく砕いたクローブ、塩、油を加え、良く揉んでから2時間冷蔵庫でマリネする。
2. マリネした鶏肉をフライパンや鍋で焼く。この時、鶏肉に付いている玉ねぎは全て取り除く。肉に中火で炒め、火が通ったら玉ねぎを入れ、透明になるまで中火で炒める。
3. 米を研いで水を張る。
4. フライパンにギー、みじん切りした玉ねぎ、カルダモンパウダー、細かく砕いたクローブ、シナモンスティック、カシューナッツ、塩を入れ、玉ねぎが透明になるまで中火で炒める。
5. 米に4を入れ、米を炊く。
6. 米が炊けたら、2と一緒にお皿に盛る。
7. トマト、玉ねぎ、ニンニクをみじん切りにする。
8. フライパンに油を引き、ニンニクを入れ、香りが出て色づくまで弱火で炒め、玉ねぎを入れ、透明になるまで中火で炒める。
9. 塩、黒コショウ、カルダモンパウダー、細かく砕いたクローブを加え、弱火で2.3分炒める。
10. トマトを加え、弱火でトマトは柔らかくなるまで炒める。
11. 固定スープの素、水を加え、弱火で水気が少なくなるまで煮込む。
12. 味見をして、塩や砂糖で酸味を調節する。(酸味が強い場合は砂糖を入れ、酸味が弱い場合は塩を入れて調節する)

より詳しく調理方法を確認したい場合はこちらの動画を参照ください。


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