第7回ニシオギ俳句部 2020.5.16_レポート
BREWBOOKS(@_brewbooks)さんでのイベント、第7回ニシオギ俳句部2020.05.16に参加した。
こんな世情であるので今回もZoomでの開催。
ちなみに前回(第6回)も参加させていただいたが、レポートは書いておらず...。(失礼しました!)
今回のお題は「家のなかでつくった句」。
第5回の俳句部では、吟行に出て俳句を作ったが今回はまったく逆。
(第5回のレポートはページ下部のリンク先にあります。)
家の中での出来事や風景を使ってどのように俳句を作ろう?と考えてみると、意外と俳句になりそうな物事がたくさんあった。
窓から見る風景や、着ている服の袖の長さ、あとは旬の食べ物。お酒も夏の季語だ。焼酎、冷酒、ビール…。
自分の日常に改めて目を向けてみると、ちゃんと四季がめぐっていることに気づく。例え家の中でも!
そして、当日時間となりZoomをつないで始まったニシオギ俳句部。
最初は雑談から始まって、まずは30分間で「家のなかでつくった句」を作ることに。
改めて自分の生活を振り返って、あるいは想像を膨らませて。雑談にも出た「台所俳句」のように自由な考え方で何句か作成した。
※台所俳句:様々な考え方があるが、私は「家の中の身近なものを題材にした俳句」という意味で捉えた。気になって調べてみると、歴史の事実としてこのような考え方があることが分かった。参考までにリンクを貼っておく。
Googleドキュメントに句を書き込み、順番をランダムで入れ替えて、全員で画面を共有することでオンライン上で披講を行う。
参加者全員が同じ画面を見ることができるので、とても分かりやすい。
以下、私が作成した句を抜粋。
南風そでの長さのなやみごと
「長さ」という言葉が悩み事にまでかかっていると面白いとのコメントをいただく。なるほど、そのように読むと面白く感じられると気付かされる。
竜舌蘭白紙に二三度漢字書く
「に」を取って「竜舌蘭白紙二三度漢字書く」はどうかとのコメント。あるいは「漢字」を「仏語」や「独語」にすると、また違った味わいになる。
「に」を取って「竜舌蘭白紙二三度漢字書く」と漢字だらけにするのは、字面として見るのも楽しいと思った。
床タイル冷たさ残るはだしかな
タイル、冷たさ、はだしという単語があるので、わざわざ「床」と入れなくとも詠むことができる。例えば「つめたさの残るタイルのはだしかな」等。
後者の方が「つめたさ」にはより「冷たさ」を、「はだし」には物哀しさを感じることができるなとこのレポートを書いている時にしみじみと思った。
くたくたのティーシャツにつけるオーデコロン
とても男性的なにおいを感じる句であるとの感想をいただく。「つける」が蛇足であるので、動詞を省略した方が良いなどのアドバイスをいただいた。
小ささや浴室の窓夏の月
私自身では、この句をどうにかしたいと思っている。作って日が経つと、どうしてもわざとらしさを感じてしまうので、もっとささやかに、慎ましくしたいと思って思案中である。
今回はこのような形で、いつもより長めに感想いただくことができた。もちろん、私の句だけではなく他の句にも感想を述べたりと、より技巧的な部分や味わい深さをより考えることができたと思う。
より具体的なアドバイスもいただいて、よりはっきりと自分の癖を自覚することができた。私の句はいつも説明的になってしまうので、もっと大胆に動作の省略や単語の取り合わせなどを意識したい。
昨今、増えているオンライン句会。
ニシオギ俳句部はその中でも、とてもハードルが低く参加しやすい句会だ。
今後も月一で開催予定。チェックしてみてください。
最新情報は下記BREWBOOKSのイベントページより。
ニシオギ俳句部のTwitterもあります。
※第5回のレポートはこちら↓をご覧ください。
https://note.com/ya_wr_ec_14/n/n2ddad065e9d0