戯言⑫『勝るが勝ちの世の中は...』
勝るが勝ちの世の中は
お金もお頭も見てくれも
すべての面で競い合う
そんな険しい修羅の道
勝るが価値の世の中は
都心にタワマン買ったとて
フロアの高さで見栄を張る
そんな厳しい修羅の道
勝るが勝ちの世の中は
学歴・職業・住むところ
年収こそが人の価値
そんな寂しい修羅の道
勝るが価値の世の中は
‘’人は見た目が9割‘’と
見てくれ悪けりゃ信用されぬ
そんな哀しい修羅の道
負けるが勝ちの世の中は
勝るがカチの世の中で
負けるふりして勝ち狙う
やっぱり刹那い修羅の道...
【あとがきのような何かしら】
なんとなくの思いつきでつぶやいてみた戯言です。
かつては「弱きを助け強きを挫く」「職業に貴賎なし」「人は見た目で判断するな」なんて言葉も頻繁に言われていたような気もするのですが、最近は昔に比べると少なくなってきているような気もしている今日この頃。
一方で、自分の意見や気持ちを発信する場が増えたこともあるでしょうし、本音だったり、欲望だったり、かつてはオブラートに包まなければいけなかったものを、より素直に自由に表現できる世の中になってきているということなのでしょう。
とはいえ、そんな世の中に対して反発したとしても、それはそれで何らかの勝ち負けの構造を自分の中につくりだしてしまっているわけでありまして、なんともはや、生きるということはそう簡単にはいかないものですね…。
結局は自分の中にある「そんな世の中」に捉われなくなるしかなさそうなことは、歳を重ねて少しずつはわかってきてはいるものの、心身ともにその境地に達することは決して容易なことではなさそうです。
そんな堂々巡りに足りない容量の大部分を占拠されながらも、今日もなんとか生きながらえさせてもらっています。
あなかしこ、あなかしこ
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