生き地獄④


もう限界

ついに心が悲鳴をあげた
もう限界だった

3月末で退職しよう
年末には8割決心がついていた
父も次の仕事を探せとは言わなかった
とりあえず半年ほどゆっくり充電して
それから転職活動しよう
迷いがないと言えば嘘になるが
自分の心を守るためには
退職するしかなかった

精神科で人間関係のことを相談すると
4人で上手くやっていけないなら
10人とかになったら大変だよ
鼻で笑われた
やっぱり私がおかしいんだ
落ち込んだ
休職、退職した場合の手続き等については
丁寧に教えてくれたが
現状を打開するための
具体的なアドバイスはくれなかった

そのかわりに大量の薬をもらった


年が明けて、後もう少し頑張れば
2年間働いたことになる
後3ヶ月
頑張れないわけがない
自分に喝を入れた

しかし、朝がくると吐き気がする
起き上がるのが辛い
女性社員が怒っている声を聞くだけで
動悸が止まらなくなった
私が怒られているわけではないのに
電話もとることが難しくなった
第一声が出ない
目の前の電話が鳴るのが怖くなった

これは完全におかしい
両親にも一刻も早く病院へ行くように言われた
人気のある病院の予約は数ヶ月待ち
口コミなど調べる気力もなく
紹介してもらった病院へ行った

先生は穏やかな人柄で
話をしっかり聞いてくれた
上から目線ではなく優しかった
そして
あなたじゃなかったら
ここまで頑張れなかったと思うよ
約2年も十分頑張ったよと
私、頑張ったんだ

今のままだと
うつ状態が悪くなることはあっても
良くなることはない
はっきり言われた

休職へ

休むことは恥ずかしいことではないよ
転職や退職等、次のことは考えないこと
今は正常な判断ができる状態ではないから
この状況が良くなって
落ち着いてから考えたらいいって

もう頑張れない、体が動かない
休職することになった

まだ退職届は出していなかったため
先生からのアドバイスどおり
うつ状態が回復してから考えることにした

ちょうどその頃から
新型コロナがニュースになった
お昼の番組はコロナの話題で持ちきり
これは景気が悪くなるのでは?
転職が難しくなるのではないか
先行きが不安になった

転職へ賛成派だった先生も
社会情勢の問題から
今、辞めるのはもったいないから
踏みとどまった方がいい
部署異動で上手くいくかもしれない

先生からのアドバイスと
両親の意見が同じだったこともあり
今後のことは
復帰してみて考えることにした

抗うつ薬の服用

抗うつ薬も種類がたくさんある
飲み始めたのは初めて試す薬だった
副作用もなく
効いているのか、いないのか
正直わからない
少し前に飲んでいた薬の方が
気持ちが楽になったような…

その当時は双極性障害との診断は
うけていなかった

うつ状態は緩やかに回復してきたものの
気分は低空飛行のまま
過食嘔吐が減るかもしれないと
言われていたが
残念ながら全く効果がなかった
ストレスがなくなっても、やめられない
習慣化していた
絶対に太りたくない
食べても吐いたらリセットできる
負のスパイラルに陥っていた

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