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はじめて「ととのった」あの日のこと

2017年の夏の日、ぼくはサウナにハマった。31歳のことだった。

サウナへの招待

2017年の年始、新年会と題した飲み会で、やたらサウナを薦められた。それは、宗教じみた熱狂ぶりだった。

当時のぼくは、サウナとは「ただでさえ暑くて息苦しい部屋に、汗臭いおじさんたちがひしめき合っている拷問」という認識だったため、サウナを絶賛する仲間たちの話を「頭がおかしいのかな?」と思いながら聞いていた。

仲間の一人が「サウナイベントをやる」と言い出し、実際に開催されることとなった。

「ととのう」ということ

「ようこそ現代のウルトラヘブンへ 〜究極のリラックス・リフレッシュ・健康法〜」「サ道」「サウナはもうカルチャーだぁああああ!」ということで、どこからどこまでが正式なタイトルかすら分からない。

もう色んな興味で湧いたのでイベントに参加することにした。だいたい、日本サウナ大使が来るってどういうことなん。

イベントが近くなるにつれ、SNSで上でサウナにまつわる情報に触れることが増えた。どうやらサウナーたちが共有する「ととのう」という感覚があるらしい。

サウナというよりは、「ととのう」とは何なのか?という好奇心がぼくの意識を徐々に変え始めた。

まずは知る、話はそれからだ

イベントに登壇する日本サウナ大使のタナカカツキさんの著書を読んだ。

こちらのほうが漫画なのでイメージが湧きやすいかも。

タナカカツキさん自身もサウナにハマる前、サウナのことを「ただでさえ暑くて息苦しい部屋に、汗臭いおじさんたちがひしめき合っている拷問」というぼくの認識とさほど遠くなかったようで、そんな彼が今日本サウナ大使をしていること。ますますサウナや「ととのう」ことに対する好奇心が膨らんだ。いつの間にかイベント当日が待ち遠しくなっている自分がいた。

ととのいました!

いよいよイベント当日を迎えた。開始まで時間があったので、とりあえずサウナに行くことにした(あれ?)本やいくつかの記事で予習していたので、それは自分でも驚くぐらい自然だった。

そうして、2017年7月16日の午後、人生で初めてサウナ・水風呂・外気浴の一連の流れを体験した。

外気浴をしていたその時、ついにそのときは訪れた。

「なんだこの感覚は!これが、ととのうというやつか?!」

「ととのう」をととのったことのない人に伝わるよう言語化するには、まだ日が浅すぎて上手く伝えられる気がしない(記事の下のほうにイベントレポートの記事を貼っているので、気になる人はそちらをご覧いただきたい)。

すでにととのってしまった後で、イベントに参加した。夢のような時間だった。「あの感覚」に「ととのう」というラベルを貼り、説明してくれる。霧が晴れるような、そんな感覚だった。イベント中、ぼくはずっと頷いていた。

サウナは暮らしの一部

あの日から一年半が経った。今では、多いときで週3回ほどサウナへ行くようになった。家の近くにあったなら、きっと週7で通うことだろう。

ぼくはすっかりサウナの魅力に取り憑かれた。

旅行といえば、観光というよりその街で評判のよいサウナへ。宿泊といえばサウナの評判のよいホテルへ。「行きたいところはどこか?」と聞かれたら、迷わず「サウナです」と答えるだろう。

こうして、ぼくの「音楽・読書・サウナ」という暮らしの3本柱が確立された。

最後に、あの日、サウナを熱弁してくれた仲間たちのことを頭がおかしいと思ったことをここで謝りたい。ごめんなさい。

ぼくの中では今はもう、サウナはカルチャーだぁああああ!


サ道 心と体が「ととのう」サウナの心得/タナカカツキ

サ道 〜マンガで読むサウナ道〜/タナカカツキ

イベントのレポート記事




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上水優輝|現象
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