24/12/29 📚『すべての仕事は10分で終わる』
概要
著者:森川亮 氏
元LINE CEO、c channnel 現CEO。著書は「シンプルに考える」など
発行年:2018年
時間管理の大切さ
大切なのは、死ぬ気で働くことではなく、賢く働くこと。
仕事を10分で区切る
著者は普段、仕事を「ジョブ」と「タスク」に分けている。「タスク」はある仕事を分解していった結果、シンプルなタスクの組み合わせになるもの。それぞれのタスクは10分程度にする。そして、「ジョブ」は、頭を使って考える必要があるもの。タスクを速く終わらせて、ジョブのための時間を作ることが大事。
タスクの分け方は、手順やカテゴリーなど色々。タスクに分ける癖をつけることで、他人にも仕事をふりやすくなる。
また、振り返ることも大事。新しい仕事ができたらまず、ゴール(何をいつまでにやる)を決める。それを手帳のマンスリー、ウィークリー欄に記入。次に、週末にジョブとタスクを洗い出す。それらが明確になったら手帳とtodo リストにタスクを書き込む。そして、タスクに取り掛かった後は、10分で終わらせられたものにマルをつける。夜に見返し、10分で終わらせられなかったものがあれば理由を考えて改善する。この振り返りの習慣により、仕事にかかる時間がわかるようになり、仕事を振られた時も明確に答えられる。
成長のKPIはお金、時間、生活習慣。時間の使い方は、時間配分の目標を円グラフで決め、日々ログを残して客観視するとよい。
その他の時短仕事術
・仕事とは、60%以上の確信をもてる自分なりの答えを出すこと。
・完璧を求めない。一つひとつの仕事の、抑えるべきポイントを抑える。
・「マインドは論理的、言い方は思いやり」で、できない仕事は断る。上司は間引く(雑草をとるイメージ)
・自分には答えが出せないことは、「わからない」と割り切る
・理不尽な上司には「わかりました」+「忘れました」でスルー。
・1つ1つのタスクをできるだけ早く。会議中にメール、早く本題など。
・今日の仕事は今日中に。60%の出来でも他の人に送ってしまう。
・月曜には全て終わらせる気持ちで仕事し、こぼれたら1週間でカバー。
・仕事の速い人としか仕事をしない。組織のハブ的なポジションにはスピード重視の人をおき、遅い人には補助する仕事を任せる。仕事の遅い人が中心となると、チームの動きが遅くなり、市場についていけなくなる。
・仕事はやる気がある人に任せる。やる気のない人に任せても絶対にスピードは出ず、結果も出ない。やる気に勝るエンジンはない。
・人を巻き込むときは、ある程度の設計図を描き、無駄をなくす
・リマインドの鬼になる。PJリーダー・マネージャーの役割は、計画立案、アサイン、リマインドの3つ。面倒に思われたとしても少し多めにリマインドし、進捗の遅れを未然に防ぐのが仕事。
・集中できる環境を何より優先
・時間泥棒のリストアップ
・「PCを使っていたら仕事」の発想を捨て、、時にはPCを閉じる。
・。憂鬱な気持ちは仕事に悪影響になりがちのため、イヤなことから着手。想定したほどにならないことがほとんど
・トラブルシューティングの対応手順もマニュアル化
・仮説の絞り込みは、
①選択肢をもれなく出す(社員や専門家のアンテナも動員し、後悔のないように)
②マッピングする
③可能性の高そうなものから試し、潰していく
実践してみた
今年の正月休みは9日間。正月休みは長いようで、結局だらだら過ごしてあっという間に終わってしまうのが私のあるある。そこで、ノートに正月の期間でやりたいことと、やらなければいけないことを箇条書きで書き出し、さらにそれぞれが10分ほどで終わるように要素分解してみた。
10分ごとに分けられたタスクは、例えば「爪を切る」という小さなことから、「整理整頓する」→分解して、「不要なハンカチを捨てる」「机周りで不要なものを探す」「机周りの不要なものを捨てる」「不要なバッグを捨てる」など、細かく分かれたものまで。10分で終わるからタスクを消していくのが楽しいし、何よりこれまでだったら休日に昼過ぎに起きた時点で、「今日はもうほとんど時間がない、だらだら過ごしてしまおう」と思っていたところを、「10分×60回」くらい時間がある。沢山できるぞ!」という気持ちになれた。時間に対してポジティブになれる、ちょうどよい時間だと思った。