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【2024】文学フリマ大阪に遊びに行きました

 2024年9月9日に大阪のOMMビルにて開催された「文学フリマ大阪」に遊びに行ってきました。

 昨年に続き今年も遊びに行きました。SNSで繋がっている方が参加されるというのと、大好きな小説家がおられるのでこれは行くしかない! と運動不足の足を引き摺っていざ出陣。





文学フリマとは?

 「文学フリマ」とは。
 小説や物語、短歌、詩、評論など、出店者が「“文学”だと信じるもの」を自らの手で販売する場所です。コミケやコミティアなど名の知れた同人誌即売会がありますが、それの「文学」にこだわったフリーマーケットといえば想像しやすいかもしれません。

 参加されている方は若者からお年寄りまで多岐にわたり、アマチュアプロ問わず色んな方の作品を発見・購入することが出来ます。

 作品の媒体もさまざま。印刷所を通して制作されたもの、ホッチキスで綴じたコピー本、中にはCDもあったり。出店者が描く理想の形で“文学”を発表できる場所だと思っています。

 全国7都市で行われており、入場料は(一部を除き)無料
 気になる方はお近くの地域で開催されている会場へ、ぜひ一度足を運んでみてください。小説や創作物が好きな方には、満足していただける場所だと思います!

↓ 公式サイト ↓

https://bunfree.net/



購入したもの

【いのち】

 仲原さんのいのちです。(これが言いたかっただけ)
 これまでフリーペーパーにて配布されていた短編に加え、書き下ろし2篇が加わった、仲原さんの命とも言える作品が集まった短編集です。(これが正しい) 表紙には仲原さんが撮影したものが詰め込まれているということで、仲原さんの人生も感じられる一品。これはいのちを握ったと言っても過言ではない。(過言です) 個人的に「死にゆくあにと」から仲原さんを知ったので、読んでいて感慨深くなっていました。


【アルカロイドは理想世界の幻想を見せるか】

 こちらも仲原さんの作品です。第3巻です。
 心鬼と呼ばれる化物が存在する世界で起こる事件を中心に、家族や兄弟の愛の重さを感じられる作品です。人はこれをクソデカ感情と呼ぶ。

 文フリ大阪で3巻を購入すると決めていたので、数日前から1巻2巻を読み返していたのですが、文芸部誌に載せられた小説との差にぞくぞくしていました。精練された文章によって紡がれる愛憎劇が3巻にてどのように繰り広げられるのか大変楽しみです。


【メビウス館の殺人】

 文フリ京都で販売されていた「殺人遺伝子」も購入していたので、その後に刊行されたこちらも手に入れたい……ということで残り1冊だったところを購入しました。殺人遺伝子とは少し傾向が違うみたいなので、どんな内容なのか楽しみです。


【旅する鉄塔】

 会場を回る中で一冊は初めましてのものを購入したいと思っていました。綺麗な夕焼けの写真に目を惹かれ、「塔」が主人公の短編集ということで購入しました。寂しがりやの塔、自信家の塔、旅に出る塔。感情豊かな塔ってどんなんだろう?


【反省しない犬】

 文芸誌というのに惹かれてしまい……。最近ホラーにハマっている影響でホラー特集の文芸誌を購入する機会があり、「1冊にたくさんの話が入ってるのめちゃくちゃいいな」という風に気が付きました。初めましての作家さんの作品もあるので、ここで素敵な出逢いがあればなと思い購入しました。



感想

 去年もお会いしたSNSで繋がっている方々にお会いしてきました。去年も会ったしもう大丈夫やろと思いながら差し入れを下げて行ったのですが、ブースが近づくにつれて体が震えてきました。
 ブースを発見すると「ああ、去年も見たお顔だ……」と余計に体が震えてきて、変な顔をしてしまわないよう平常を保つのに必死でした。分かりやすく手が震えてしまってぎゅっと握りしめていました。ばれてないといいな。一お客として行くのが手が震えないコツかもしれない。

 こちらも手が震えました。あの斜線堂有紀先生が参加されるということでしたので、大好きな「本の背骨が最後に残る」にサインを頂いてきました。世界滅亡の前に読みたい本第1位。ここからどっぷりハマってしまったことは言うまでもない。これまで写真でしか見ていなかったサインを目の前で書いてもらっている……こんな風に書いているんだ……本当に斜線……斜線でちょっと溜めるんだな……なんてことを思いながら見ていました。最後に「これからも応援しています」と伝えられて良かったです。また家宝が増えました。

 商業の作家さんも出店されると事前情報があったので、開場直後の入場は避けました。人混みが苦手なのであまり混むと目が回ってくる、しかし本がたくさんあるのでお腹いっぱい胸いっぱい。そのため直接本を購入することはできませんでしたが、素敵なものを頂いたので私は感無量です。

 会場を出た後はパンケーキを食べてから帰りました。いつもなら真っ先に電車に乗って帰宅をしてしまうところ、こういうゆったりとする時間があると余韻に浸れて楽しい。




おわり

 イベントに行くとイベントに参加したくなる。
 ということで、私は来年1月に開催される文学フリマ京都に出店予定です。今回購入できなかった作品を狙ってリベンジもします。

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