【エッセイ】もう月が綺麗ですよ
1月の月は「地球から最も遠い月」と言われていますが、
それに向かって「綺麗だね」と言えば、私の思いは最大限届かずに済むのでしょうか。
満月の夜は月を眺めているのですが、今夜はどんよりと、しかしほんのり明るい雲が空を覆っているため、それを見ることはできません。雪が降る前の空気は肌を刺すようで、長く居れば温まった体も芯から冷えてしまいます。じわじわと温もりを奪われる感覚は、ただ単に寒さで凍えているよりも、心地よいと感じてしまいます。
冬の夜空は高いことを記憶しています