『夢への梯子』
『夢への梯子』
もし空に梯子がかかっていたのなら
わたしはそれを上るだろう
三日月に腰掛けて本を読み
星々の歌声を聴きながら
紺色の夜空に雲がふわふわと漂うのを
夢心地で眺めて
もし虹に梯子がかかっていたのなら
わたしはやっぱりそれを上るだろう
歩くと七色の音が鳴る虹の階段を
ゆっくり歩いたり駆け足になったり
まるで楽器を演奏するようにうきうきと
虹が消えないように願いながら
いつまでも無邪気に歩き続けて
もし花に梯子がかかっていたのなら
わたしは自分のからだを小さくして
その梯子をそっと上ることだろう
花びらの中で午睡のひとときを楽しみ
蝶々から御伽話を聞き
頭上に輝く太陽の光の中
自分を囲む自然の美しさに感謝し
静かに目を閉じて
心に浮かんだ夢の梯子
いつまでもいつまでも
その朧げな輪郭を見つめて……
今日はクリスマスイヴですね。
みなさんいかがお過ごしでしょうか。
クリスマスプレゼントとして、ちいさな詩を書きました。
みなさんの胸の中にそっとしまっていただけたら、ありがたく存じます。
聖なる夜、みなさんが愛と喜びに溢れたひと時を過ごせることをお祈りしています。