Tough鉄〜Tough TG-6で撮る鉄道〜
OM デジタルソリューションズ(旧OLYMPUS)の完全防水カメラシリーズ、Toughの最新機種TG-6を購入し、約1ヶ月ほど経ちました。このカメラの可能性や限界等々使ってて思ったことのファーストインプレッションを記事にします。
TG-6で鉄道を撮る
鉄道をコンデジで撮る、という文化は以前からありますが、Toughは普通のコンデジとは一味違う完全防水カメラ。今までとは少し違った写真が撮れるのではないか?と思い、色々試してみました。
初めてのTough鉄
最初に選んだ場所は姫新線の余部にある夢前川橋梁。現地の方によると、キヤなど珍しい車両が走る時は人が集まる撮影地とのこと。珍しい写真が来ない日は、1-2両の新型ディーゼルカーのみの運行なので人は少ないです。
最初の撮影時は川の水量が非常に少なく、流れの面白いところを探すのが少し大変な状況。川の中の段差で流れに変化がある部分があったので、そこをアップで撮影してみました。この場所も水がジャバジャバかかっている場所ではあるものの、水没はさせていないのでもっと水に浸かった写真が撮りたいなあ……と思い、再チャレンジを心に誓いました。
夢前川橋梁再チャレンジ
二度目の訪問時は前週の雨で川の水量が前回より多くなっており、流れがよりダイナミックになっていました。ライフジャケットとサンダルを装備して川の流れに足をつけ手を突っ込んで撮影していきます。そうして撮影したのが表題の1枚です。この高さまで目線が下がると、良い波が来るかもしれないし、波が高すぎて列車を隠すかもしれない、という運次第の撮影になってきます。その一瞬限りの波の形を楽しめるのがこのスタイルの魅力です。
当日は虹も出たので、虹と川も撮ってみました。川を大きく入れたことで対岸の家がほとんど映らなくなる副産物も得られました。ごく普通の鉄道写真とは一味変えて、低いアングルから狙ってみる、視点を変えてみる、そのような撮影の楽しさを教えてくれました。
このカメラの弱点
軽い防水カメラという一点突破の個性を持ったカメラですが、弱点もあります。
①画質
先ほどの虹の写真もそうなのですが、ちょっと暗くなってISO感度が上がってくると画質が少しづつ厳しくなってきます。ノイズリダクションは比較的優秀とは思いますが、やっぱり1/2.3インチの小型センサーだと元のノイズ量が多いので仕方ありません。とはいえ、感度とピントさえ気をつければ、そこそこ戦える画質はあります。
②絞り優先はあるがシャッタースピード優先とマニュアルがない
これは鉄道を撮るには地味に不便です。絞りとISO感度を手動設定してやればコントロールできますが、動く鉄道を撮る場合、できればシャッタースピードを起点に各パラメータを設定したい所です。
③ピントの設定
これはカメラの限界というより撮り方の限界でもありますが、水の中から鉄橋上の列車を狙うので、ピントが水に持っていかれます。置きピンしてMFモードにすれば解決しますが、ダイヤルを無意図に押してしまうとピントがズレるので、ピントのミスはたまに発生してしまいます。
撮り方の幅を広げてくれるカメラ
今まで出来なかった構図や、やろうと思わなかった構図に挑戦できる、という意味では既に良い買い物だったかなと思えています。季節や時間帯、場所を変えながらこれからもTough鉄を続けていくつもりです。
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