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追跡!最後の国鉄特急電車!(あるいは、長距離路線の撮影スタイルについて)

先日、東京の富士フォトギャラリーで『やくも狂騒曲』という写真展を開催しました。8月には大阪でも巡回展を実施予定です。

開催を記念して、というわけでもないですが、 381系の最後の追跡の記録を書いておくことにします。

2024年6月15日。485系、183系、381系などのシリーズを産んだThe 国鉄型特急顔の電車はこれが最後です(厳密に言うと、定期列車の国鉄特急形車両にはJR四国のキハ185系があります)。

381系は特急やくもに充当されていますが、この特急は岡山駅から出雲市駅まで非常に長い区間を走るので、一日で全区間を撮影するのはまず不可能。特定の区間にある程度絞ってから撮影地を探すようにしました。

かつては国鉄特急色を追って色んな区間を右往左往……みたいな撮り方もしましたが、この撮り方は時間的余裕がないので、結果的にその余裕のなさが現れた中途半端な写真を連発していました。撮影したり構図を考えたりしている時間よりも運転している時間の方が長い状況では、余程ロケハンができていないと、少なくともベースが凡人の私ではキマッた写真を撮れません。思考/試行の回数にモノを言わせる方が私には向いています。それに気づいてからは、撮影エリアを大まかに決めて撮影することを心がけました。

最後の数ヶ月は備中川面近辺がベースでした。家から距離が近いので体力的に楽(カメラを構える時間を伸ばすために楽さは重要)、山・川・鉄橋・駅と川沿いをカーブしながら北上する伯備線らしさが強く現れた区間である、というのが理由です。

ということで備中川面近辺(おおよそ備中高梁あたりから方谷あたりまで)で撮った写真を何枚かご紹介。

お気に入りがたくさん撮れた特急やくも。最後に国鉄特急の楽園という鉄ちゃんの夢を見ることが出来ました。

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