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演出された写真はニセモノなのか

今回から試験的に有料ゾーンを作ってみることにしました。抽象的な話は無料ゾーンで、具体的な話を有料ゾーンでしていくイメージです。ノウハウというのもあるんですが、書きにくい本音なんかも有料ゾーンに入れていきます。

※今回はスナップ・風景を取り込む鉄道写真がベースです。周辺分野の方も多少参考になるかもしれませんが、演出しか有り得ない写真を撮っている人とは考え方が違うと思われます。

「写真は真実を写す」という言葉だけでなく、それが全くの誤りだという言説までずっと語られて続けている今日この頃。個人的には刺身と同じで、「天然モノ」という情報を食べたいのか、旨ければなんでも良いかの違いと大差ない話かななんて思っているわけです。私は旨ければなんでも良い派から話をします。

ただし、天然か養殖かを問わず、「演出されている感」を感じても特に問題のない写真と、「演出されていない感」を強く感じることに意味のある写真があるように思っています。
前者の考え方は広告的な作品。普通に生きていたら到底しないようなポーズを取った人が写っていようが、それで心を動かせれば問題ないわけですね。後者はスナップや報道的な考え方の作品。多少の誇張はあれど、「嘘っぽくない」ことが重視されます。有名俳優○○の素顔!みたいな話、結構人気あるでしょう?

この二つは相容れない考え方なので、私が作品作りをするときは、どちらが正しいとかではなく使い分けをしています。基本的には演出すること自体の抵抗ないんですが、演出感をどこまで出すかは写真の見せ方と目的(心象風景の再現なのか、偶然性を見せたいのか)で変えます。


演出感を強く感じる原因は大方、「条件がよすぎる」に収束してくるように思います。都合が良すぎる光線状態、都合が良すぎる位置に都合が良すぎるポーズの人、あまりにも都合の良い車両の組み合わせ……などなど。「綺麗すぎる一枚」は「演出くささ」と紙一重なわけです。逆に言えば、隙があるとライブ感が増します。いわゆる「ヘタウマ系」スナップは隙の作り具合が生命線なわけですね。

……ちなみにここまでの写真は全部仕込みや演出ありの写真でした。

もうちょっと具体的な話をします。


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