良いところをみる 岩瀬コラム29
良いところがでてこない
周りの人に対して、悪いところではなく良いところを見るようにしよう。
そのように思っていても、自分が嫌だなと思ってしまう人に対して、嫌なところばかりが気になって、良いところがでてこないなんてことありませんか?
例えば、一度怒られた時にこちらの意見を聞いてくれもせず一方的に怒られたりして、その人に対して嫌だなという印象を持ったとします。
一度嫌な印象を持つと、その人の嫌な部分ばかりが気になりだします。
仮にその人が本当に組織のためになるようなポジティブな意見を言っていても、
「自分の意見を押し付けている」
「そんな意見聞く気にならない」
など、こちらがフラットな目線で判断できなくなったりもします。
このような時に反発して評価を下げて損をしてしまうのは自分自身です。
でも、その人の悪い部分ばかり気になってしまって冷静になれない、、、
私自身も、このように人のことを気にして、イライラしたり、集中力を欠いてミスが増えたりした経験があります。
そんな時、視点を変えてその人の良いところを見ることができたら、ストレスを減らしたり、自身のパフォーマンスを発揮することができます。
あなたは周りの人に対して、嫌な部分ばかり気にしてしまったり、認められなかったり、感謝できないなんて思ってしまうことはありませんか?
今回は、そんな時に私が実践している方法をご紹介します。
負の感情を吐き出す
誰かに対して、悪いところばかり気になってしまう時は誰にでもあると思います。
そんな時に、本人に直接言えれば悩まずにすむかもしれません。
それができないから、「溜め込んで」苦しんでいる人が多いのではないでしょうか?
ストレスは「溜まる」と表現されることから、「溜め込む」ことで何らかの弊害があります。
「吐き出す」ことで自分の状態をリセットしましょう。
「吐き出す」ために、誰かに聞いてもらうのも一つの方法です。
ですが、私のおすすめは「紙に書き出す」ことです。
紙に書き出す時は、言葉遣いなど気にせず思いのままの言葉で書き出しましょう。
すると、頭の中にある負の感情も一緒に紙へと写るので、自分の感情が視覚的、客観的に見ることができます。
このようにして客観的に見ると、冷静さを取り戻しフラットな目線で物事が整理できます。
自分が偏った見方をしていたと気づくこともあります。
もし、それでも自分が正しいとか、イライラする部分があれば、それも書き出しましょう。
溜め込んでいるものが無くなるまで、出てきた感情はすべて書き出します。
そして最後は、その紙はクシャクシャにして捨ててしまいます。
そうすると、自分自身の心身の状態がスッキリしているのを感じることができると思います。
分かり易い変化として、この作業をする前後で「深呼吸」をすると、感情を吐き出した後の方が呼吸がしやすくなっているのを感じられますので、ぜひ試してみてください。
改めて良いところを探してみる
負の感情を吐き出して終わりではありません。
今度は別の紙を用意して、その人の「良いところ、感謝しているところ」を書き出してみましょう。
溜め込んでいる時は、良いところを探そうとしても嫌なところしかでてこなかったのが、吐き出したことによって、良い部分がでてくるようになっているはずです。
もし、それでも良い部分が出てこなかったとしても、次にその人と接する時に良い部分を見ようとしたら、何かしらの発見があるかと思います。
単純な作業ではありますが、効果は絶大です。
私自身この作業をするようになってずいぶんとストレスをコントロールできるようになりました。
この記事を読んで、「本当に効果あるのかな?」とか「こんなの面倒くさいな」なんて思う方もいるかもしれません。
ですが、あなたの行動が変わらなければ、目の前の出来事はいつまで経っても変わりません。
あなたの行動が変化することによって、さまざまな変化起こっていきます。
効果は疑いながらでも良いので、ぜひぜひ試してみてください。
お読みいただきありがとうございました。
岩瀬勝覚
理学療法士
JARTA認定講師/認定スポーツトレーナー
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