吉田弘幸

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「大学1,2年生のためのすぐわかる解析力学」サポートページ

 東京図書から刊行した「大学1,2年生のためのすぐわかる解析力学」のサポートページです。  誤植訂正や,追加の記事を載せていきます。読者のみなさんの声を聞いて,随時情報を追加していきます。 誤植訂正 p.4 下から2行目:$${XY}$$系 → $${x'y'}$$系 p.14 3行目:$${\displaystyle{\frac{\partial z}{\partial x}}}$$ → $${\displaystyle{\frac{\partial z}{\parti

    • 『高校生のための物理学読本』

      公開を再開します。印刷は制限させていただいています。 高校生や大学受験生の方が学習に活かしてくださることを期待しています。 力学 熱学 力学的波動 https://www.dropbox.com/scl/fi/iox1wgy6n7fmadq1d35t6/.pdf?rlkey=fxqpl9s8ppn7csdnfkvbg5nw2&dl=0 電磁気 光波 原子

      • 量子力学を考える

        2023年5月18日に朝日新聞に寄稿した文章の草稿です。  光量子仮説とは,1900年に発表されたプランクの量子仮説を発展させた考え方です。光にはそれ以上分割できない単位があるという考え方です。その単位が光量子です。高校の教科書では,光の粒子性の発見として紹介されています。今日では,この光の粒子は光子と呼ばれています。光は電磁波と呼ばれる波の一種です。ところが,極ミクロな世界では,光を波として扱ったのでは説明できない現象があります。光電効果もその一つです。アインシュタインは

        • 電磁波の電場にはクーロン電場を含む

          「コンデンサーの極板間の電場と電磁波の電場は別物 -100年続いた混乱を解消し、電磁波発生の安易な説明を正す-」 というKEKの発表 https://www.kek.jp/ja/press/202209271400/ および,その基になった論文(「兵藤論文」) https://iopscience.iop.org/article/10.1088/1361-6404/ac8705 に対する批判的な論文を『物理教育』に投稿しましたが, ・兵藤論文に誤りはない。 ・論文の内容が『物

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        • 「(理系のための)読み書きの教室」
          1本
        • 物理の問題の解き方
          2本
        • 物理の学び方
          4本
        • 教科書には載っていない受験物理の常識
          1本
        • 力学講義
          7本
        • 1ヶ月で学び直す「数学Ⅰ」
          6本

        記事

          変位電流と電磁波

           マクスウェルは変位電流(電束電流)を導入することによりアンペールの法則を修正し,電磁気学の理論を完成しました。このマクスウェルの理論により,電磁波の存在が理論的に確かめられます。  変位電流の必要性や電磁波の発生の仕組みの説明としてコンデンサーに交流電流が流れる場合の極板間の電場に振動に注目することがあります。私の『はじめて学ぶ物理学』にも記載があります。  これに関してKEKから気になる発表がありました。 「コンデンサーの極板間の電場と電磁波の電場は別物 -100年続い

          変位電流と電磁波

          2021年度東京大学〜物理の解答〜

          物理の解答・解説を書きました。以下のリンクから閲覧できます。 https://www.dropbox.com/s/12xe69ke55zi3nc/%E6%9D%B1%E5%A4%A72021%E5%AE%8C%E5%85%A8%E7%89%88.pdf?dl=0

          2021年度東京大学〜物理の解答〜

          東京大学の最近の入試問題の分析

           例年,SEGの超直前講習では東京大学の最新の問題の解説を行っていたのですが,今年は開講できなくなりました。  その代わりに最近の問題から7題の問題の分析を公開します。共通テストの2次試験対策の学習のときに参考にしてください。 https://www.dropbox.com/s/9h521yfwjqujf2q/%E6%9C%80%E6%96%B0%E3%81%AE%E5%95%8F%E9%A1%8C.pdf?dl=0

          東京大学の最近の入試問題の分析

          2019年度北大の入試問題についての考察

           2019年度北海道大学の物理の入試問題第2問には重大な疑義があります。試験の直後にも議論をしたのですが,その後の社会の混乱などもあり,中途半端な状態で止まっていました。改めて検討した結果を文書にまとめました。興味のある方は以下のリンクからご覧ください。 https://www.dropbox.com/s/l8nl2eal91rkwv7/file3.pdf?dl=0

          2019年度北大の入試問題についての考察

          令和2年度東京大学入学試験

           例年,SEGでは2月に最新の東京大学の入試問題を分析する超直前講習を開講していますが,今年度は昨今の状況に鑑みて開講を見送ることになりました。  そこで,令和2年度の物理の問題の解答・考え方を公開します。解答には答案用紙に記述すべき最低限の内容を,考え方には試験会場で検討すべき内容を示してあります。参考にしてください。 第1問 第2問 第3問 問題はここからダウンロードできます。 https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400138202.p

          令和2年度東京大学入学試験

          書いてある通りに読む。

           「(理系のための)読み書きの教室」というシリーズを書いていきます。  (理系のための)に括弧を付けたのは,文系の人にも参考になると思うからです。理系・文系関係なく,日本の大学を受験する場合に,最も重要なのは日本語(国語ではなく敢えて日本語と表現します)の能力です。  僕の出身は物理学科ですが,慶應大学の法科大学院も修了しているので(司法試験は諦めてしまいましたが,1単位も落とさずに修了できました),日本語の読み書きはそれなりに正確にできると自負しています。高校生・受験生の方

          書いてある通りに読む。

          物理の問題の解き方1

           力学の問題の解き方を紹介します。扱う運動の形式により固有の議論も必要になりますが,ここでは一般的な着眼の方法を説明します。  物体の運動を決定する要素は,大きく分類すると 1 運動の法則 2 束縛条件 の2種類があります。ほとんどの運動は束縛条件が課せられています。束縛条件のない運動は放物運動(ケプラー運動も含めて)くらいです。  そこで,運動を代表する変数を導入して,それらに対して運動の法則から要請される方程式と束縛条件を表す方程式を書けば,運動は解決します。しかし,実

          物理の問題の解き方1

          夏の物理

           間もなく前期(1学期)が終了します。今年度は学習の進み具合に不安を抱いている受験生も多いと思います。  物理に関しては,夏の間に何をやっておけばいいか,今後の学習について何に注意すべきかを提案します。  物理の入試問題を解答するための要素は 1 物理の知識 2 日本語の読解力 3 計算力 の3つです。  1は,教科書の知識で必要十分です。2は,出題者の意図を理解するために重要です。特に,近年は長文の問題が多いので,重要度が上昇しています。理系科目は,最終的には計算力の勝負

          夏の物理

          物理の問題の解き方0

           物理は自然現象を数学的な手法を用いて分析します。これは,大学入試の問題でも同様です。次のような手順で議論を進めていけば,オートマティックに結論を得ることができます。 1 現象を代表する関数(物理量)を導入する。 2 その物理量が従う物理法則の方程式を書く。 3 その他,問題設定の条件を定式化する。 4 未知の物理量に対して方程式が揃ったことを確認して方程式を解く。  最も重要(難しい/経験を要する)のが「1」の手続きです。問題演習などを通して自然現象に対する視野を広げて

          物理の問題の解き方0

          円運動の運動学

           円運動(円周に沿った運動)についての扱い方は教科書の不十分です。それを補う解説を書きました。下のリンクからダウンロードしてお読みください。 https://www.dropbox.com/s/vb5ae65ny1inc46/%E5%86%86%E9%81%8B%E5%8B%95%E3%81%AE%E9%81%8B%E5%8B%95%E5%AD%A6.pdf?dl=0

          円運動の運動学

          来年度の入試に向けて

           僕の勤務している予備校や塾は今週から教室での対面授業が始まりました。僕らにとっては,やっと今年度が始まった気持ちです。  受験生の方は,そんな悠長なこと言ってなくて,4月からオンライン授業やビデオ授業で努力を続けてきたと思います。しかし,直接,質問をできないなど消化不良な部分があり,不安も大きかったと思います。その分,これから密度の高い学習を進めていきましょう。僕らも出来る限りのお手伝いをします。  そう。僕らにできることはお手伝いです。学習の主体は皆さん自身です。自分の現

          来年度の入試に向けて

          物理の学び方4

           物理の問題を解くときには,「答は何だろう?」「どうやって解くのかな?」などと考えてはいけません。  問題設定を正確に把握して,その設定(現象)には,どの物理法則が適用できるか,それが具体的にはどのような方程式で表現できるか,ということを判断していきます。使える法則の方程式を書き並べていけば,自然とすべての設問に解答できます。なぜならば,出題者は,「この物理法則を使わせて解かせたい」「そのためには,これだけの情報が必要だな」と考えて問題を作っていくからです。  「どの法則が適

          物理の学び方4