来年度の入試に向けて

 僕の勤務している予備校や塾は今週から教室での対面授業が始まりました。僕らにとっては,やっと今年度が始まった気持ちです。
 受験生の方は,そんな悠長なこと言ってなくて,4月からオンライン授業やビデオ授業で努力を続けてきたと思います。しかし,直接,質問をできないなど消化不良な部分があり,不安も大きかったと思います。その分,これから密度の高い学習を進めていきましょう。僕らも出来る限りのお手伝いをします。
 そう。僕らにできることはお手伝いです。学習の主体は皆さん自身です。自分の現在地点と,目標を把握して必要な努力を着実に進めていきましょう。予備校とか予備校講師は,そのために利用し尽くせばいいのです。

 今年度は大きな混乱があり,いろいろな情報がありましたが,概ね予定通りに来年度の入試が実施されそうです。だからと言って慌てる必要はありません。共通テストまでもまだ7ヶ月あります。
 「物理」の学習は今年度から始めた方も多いと思います。それでも十分に時間は残されています。学校や予備校の学習進度によらず8月末までに一通り終わらせるつもりでスケジュールを組んで,自分で教科書の学習を進めて行きましょう。教科書の学習の方法はこれまでも書いてきたので,それを参考にしてください。
 一通りの学習が終わったら,その習得度の確認と実戦演習を兼ねて,センター試験の過去問にチャレンジしましょう。来年度の入試からは共通テストが変更されますが,センター試験の過去問演習を行っておけば十分に対応できます。学習指導要領の変更はないので何の心配も要りません。特別な対策はまったく必要ありません。
 解答に悩む部分があれば,教科書に戻って基礎を確認して,学習の穴を埋めていきましょう。年内にセンター試験の過去問をコンスタントに満点取れるレベルを目指しましょう。これで,共通テストはクリアできます。

 2次試験対策は,共通テストが終わってから行えば間に合います。物理の学習は共通テスト対策と変わりません。あとは,最近流行の長文問題への取り組み方の訓練です。それは,1月くらいに記事を書きます。

高校生,受験生に物理を教えています。