113年/二〇二四,文月
5歳上の姉を見て
「お姉ちゃんの年齢になったらこんなこともできる大人になれるんだ」
そう思っていた幼少期の頃
でも、「あの頃の姉」の年齢である10歳や20歳、どれを越してもなお、あの頃の「大人」の理想像とは程遠い、情けない自分がいる
「何がしたい?」「将来何になりたい?」高校のときも、大学の時もその答えは出なかった
答えも出ないまま、自分自身の快不快、得意不得意もわからないまま大学卒業を迎えた
新卒切符、というものを捨てた、というか、拾えなかったわたしは海を越えてみた
地元から700キロ離れた大学進学、その時の気づきに加えて、数千キロ離れた土地での今の暮らしで、ようやく、ようやく自分が「どうありたいのか」「どうあることが自分らしくいられるか」が見えてきた気がする
他人からみたら馬鹿げてるかもしれないけど、ようやくわかってきた気がする
明日のこともわからないのに来年のこと、数年先の未来のことを考えるということは
霧の中を手探りで進むような難しくて不安で、辛いけど
この「考える」という作業そのものが、私を見つめ、私の未来を見つめること
まだまだ視野は狭く、溺れかけているけど
これまでの出会いが、今の出会いが、多くの知見を与えてくれて、経験になっているとわかった
理論と実践は違うし、理想の現実があるけど
それでも、どうか世界に1人しかいない自分を、私自身が受け止めて、大切にしながら、明るい未来を見据えてあげたい
まだ頑張れる、もう少しだけ頑張ろう、それを繰り返して日々を紡ぐ
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