これまでとこれからと


台湾で暮らしはじめて2ヶ月弱経った


梅雨も明けて、毎日これでもか、という陽の光を浴びている


生命力の高い大きな大きな木や、見たことのない鳥がいて、夕方になるとスコールが降る


南国を肌で感じる日々 

自然と共に生きている感じがする


18年間の地元での暮らし、4年間の一人暮らし、それらの生活の中で意識すらしてこなかった細やかな動作、生活の過程を、ひとつひとつ噛み締めて、確かめている


何をするにも、簡単にはいかない日々


新しくできた友人たちとの他愛のない穏やかな時間があれば、自分自身で、「外国人」として乗り越えないといけないこともいくつもあった

コンビニ、スーパー、郵便局、たった一回の夜ご飯でさえ、私にとっては大きな大きなチャレンジだった


あの頃何も考えずに買っていたコンビニのご飯がすごく美味しかったこと、店内も常に衛生的であったこと、店員さんや業者の方が丁寧であること



全部当たり前じゃなかった

日本だったらこんなこと起こらないのに、そう思うようなこともいくつもあった


でも、台湾が悪いとか日本が良いとか、そういうことじゃなくて、私がこれまで過ごしてきた国での社会的な規範は、他国や他文化の中で暮らしてきた他者にとっては「違う」ということだ


そんな当たり前なことは、これまでの生活や、大学の講義で形式的に習っていたし知っていたけど、実際に海外で暮らしてみて、ようやく、その実感を得た



しらない、と隣り合わせの暮らし


それは刺激的で楽しくもあれば、苦しい時もある


苦しい、大変なことの方が多いだろう


相変わらず、絶望に飲まれそうな夜もあるし


でも、いつか終わる、ここでの暮らしも終わる


終わりがあるからこそ、半永久的ではない今を、どうしようもない日々も、できる限りの明るさで包んで過ごしたい


これまでの経験と知見を抱えて、これからの暮らしを生きる



今年も残り半年

過ぎてみればあっという間なのだろう

ただただ今日を必死に生きていると、気づけば未来が訪れるから


もう少し、頑張ってみよう

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